記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成28年1月15日(金曜日)8時33分 於:官邸エントランスホール)

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冒頭発言

ジャカルタでの爆弾テロ事件

【岸田外務大臣】昨14日にジャカルタで発生したテロ事件に対し,憤りを禁じ得ません。
 このようなテロは,いかなる理由でも許されず,断固として非難をいたします。インドネシア政府及びインドネシア国民の皆様に連帯の意を表明いたします。
 犠牲になられた方々のご家族に心から哀悼の意を表するとともに,負傷された方々に心からお見舞いを申し上げます。先般開催した両国初の外務・防衛閣僚会合でも,テロ対策での協力強化で一致したところであり,日本は引き続きテロ対策分野でインドネシアと協力してまいります。
 現時点で把握されている死傷者に邦人は含まれてはおりません。国内のテロ対策に一層緊張感をもって当たるとともに,国際テロ情報収集ユニット等も活用しつつ,海外の邦人の安全確保対策につき万全を期していきたいと考えます。

ジャカルタでの爆弾テロ事件

【テレビ朝日 千々岩記者】ジャカルタのテロについて伺います。IS,イスラム国が犯行声明を出しています。背景についてはどのように分析されていますでしょうか。

【岸田外務大臣】犯行声明と今般のテロ事件との関連を含む事件の詳細につきましては,インドネシア当局によって依然捜査が行われていると承知しておりますが,いかなる理由であれテロ行為は許されるものではなく,断固非難いたします。  我が国は,国際社会と緊密に連携し,テロを未然に防止するためにしっかり取り組んでいきたいと考えます。

【テレビ朝日 千々岩記者】仮にイスラム国であるとすれば,中東,ヨーロッパなどで続いたテロがアジア方面にも拡大しているという見方もできると思います。ジャカルタは日本企業も含めて在留邦人も多く,また日本への波及ということも懸念されるかもしれませんが,そのあたりについてはどうお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】まずは,インドネシア当局による捜査をしっかり見守りたいと存じます。そして,治安情勢につきましては,しっかり,この情勢を見きわめつつ適切に対応していかなければなりません。
 今回の事件発生後においても,我が国としまして,短期渡航者に対しましてはメール及びSMSを発出するなど注意喚起を行っていますし,また外務省は海外安全ホームページにおいて海外安全情報,スポット情報の発出をいたしました。こうした対応をしていますが,今後につきましても引き続き情勢をしっかり注視していきたいと考えます。

日米韓次官協議

【テレビ朝日 千々岩記者】北朝鮮関連ですが,明日,外務次官の日米韓協議が行われます。どのような議論,それから結果を期待しますでしょうか。

【岸田外務大臣】明日16日ですが,我が方は齋木事務次官,米国がブリンケン国務副長官,そして韓国が林聖男(イム・ソンナム)外交部第一次官,この3人による日米韓次官協議が予定されています。それに先立ちまして,私(大臣)も当協議出席者による表敬を本日受ける予定になっております。
 協議におきましては,まずは北朝鮮の核実験への対応について意見交換を行い,日米韓3か国の緊密な連携をしっかり確認する考えです。あわせて,地域情勢についても意見交換を行うことになると承知をしています。
 是非,この協議を通じまして北朝鮮側に,これだけの挑発行為を行った以上は,今までどおりとは決していかない,こうした姿勢を明確に示すことが大事ではないかと考えます。

【テレビ朝日 千々岩記者】その表敬というのは,時間と場所は。

【岸田外務大臣】本日夕刻,表敬を受ける予定にしております。場所は外務省です。

慰安婦問題関連

【TBS 深井記者】昨日の桜田議員の慰安婦をめぐる発言ですけれども,日韓関係が好転する中,撤回はされましたが,こうした発言が党内から出ることによる日韓関係に与える影響というものはどのようにお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】議員一人一人の発言についてコメントすることは控えますが,政府の立場は全く変わっていません。そして,12月28日の日韓の合意において日本の考え方はしっかり示しています。こうした合意を日韓双方がしっかりと履行することが何よりも重要だと考えています。

【毎日新聞 小田中記者】朴槿恵(パク・クネ)大統領が年頭の会見の中でも,日本側から今回の合意に対して批判的な意見が出たりとか,反発的な声が出てくると,なかなか実行の難しさという環境もあるということがありますけれども,今回の発言というものが党内から出てきてしまうのはどのようにお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】その発言がなぜ出てきたかとか背景とか,そういったことも含めて一つ一つについて何か申し上げることは控えたいと思います。いずれにせよ,日韓で慰安婦問題について最終的・不可逆的な解決であるということを確認したことは画期的な合意であると思っています。この合意を誠実に履行することが何よりも重要であると考えています。

イランの制裁解除

【日経新聞 酒井記者】イランの制裁の件なのですけれども,16日にも米国・欧州の制裁解除が報じられていますが,日本の制裁解除の点と,あとは日本企業に与える今回の制裁解除の影響ですが,どういうメリットがあるというのは,大臣のほうからは・・・。

【岸田外務大臣】タイミングは,まず他国の制裁解除等についても,今,タイミングが予想されている,取り沙汰されているということでありますので,我が国の具体的なタイミング等について予断を持って,今,申し上げるのは控えたいと思いますが,こうした各国の動き等も見ながら我が国としても適切に対応していきたいと考えています。
 イランの核問題についての合意がしっかり履行され,そして国際社会において前向きな活動が再開されることは歓迎すべきことではないかと思います。

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