記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年10月16日(金曜日)10時42分 於:官邸エントランスホール)

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冒頭発言

2015年安保理非常任理事国選挙

【岸田外務大臣】今般,184票という国連加盟国の大多数からの支持を得て,来年1月から2年間,安保理非常任理事国を務めることとなりました。
 日本は,戦後70年にわたり平和国家として国連の取り組みに積極的に貢献をしてきました。今回の当選は,日本の実績及び姿勢に対する国際社会からの高い評価を示すものであると同時に,我が国への期待の表れであると考えます。
 今後,国際協調主義に基づく積極的平和主義の理念を実践し,安保理の取り組みに積極的に貢献していく考えです。

安保理改革

【TBS 深井記者】安保理改革についてはどのようにとらえておられますか。

【岸田外務大臣】安保理改革につきましては,先月,前総会会期中に採択された決定に基づいて,今会期には約120か国を代表するグループ,国から提出された提案を整理した文書を基礎として政府間交渉が行われることとなりました。
 また国連総会の際には11年ぶりにG4の首脳会談を開催,G4として安保理改革の実現に向けた働きかけを加速する,こうした点で合意を致しました。このように改革に向けた機運は高まっております。
 是非我が国として,今会期中に安保理改革の具体的な成果を上げらあれるよう,G4をはじめとする安保理改革推進派の国々とも引き続き連携して,取り組んでいきたいと考えております。

ユネスコ記憶遺産

【TBS 深井記者】記憶遺産に関連してですけれども,ユネスコの分担金についても,これからいろいろ政府内で検討されるようですけれども,いつまでに検討を終えたいというお考えなのか,どういった組織で検討を進められるお考えなのか教えて下さい。

【岸田外務大臣】まず分担金の話ですが,ユネスコ事務局との協力のありかたについては,分担金の支払いの停止などあらゆる可能性を含めて見直しを検討しなければならないということについては,官房長官が述べたとおりであります。今後の進め方ですが,まずはユネスコに本件事業の政治利用を未然に防いで,透明性,そして公平性を確保するように本件事業の改善を強く求めていく,こういったところから始めて,わが国として同事業の制度改善の実現のために力を尽くしていきたいと考えております。

【TBS 深井記者】まずは働きかけを進めていく上で・・・

【岸田外務大臣】まずは働きかけを行いたいと思います。

日韓首脳会談

【TBS 深井記者】日中韓サミットの際の日韓首脳会談に関連してですね,朴槿恵大統領がアメリカで慰安婦問題を前提条件とはしないものの,日本側に譲歩を求めるような発言がございました。この発言の受け止めと日韓首脳会談の開催の見通しについては今どのようになっているのでしょうか。

【岸田外務大臣】朴槿恵大統領の発言については,報道は承知をしております。安倍総理は既に日中韓サミットが実現した際には朴槿恵大統領と首脳会談を行いたい,こういった旨述べておられます。
 私(大臣)も,先般ニューヨークでの外相会談の際に尹炳世(ユン・ビョンセ)長官に対しまして,こうした考え方を伝えております。日韓の間には,隣国ゆえに難しい問題は存在いたしますが,やはり直接会話することが重要であると認識をしております。是非引き続き日韓首脳会談が実現するように努力をしていきたいと考えます。

ユネスコ記憶遺産

【フェニックステレビ リー記者】ユネスコ関連ですが,ロシアがシベリア抑留について政治的な利用だというようにいっているのですけれども,なぜそっちは政治利用ではなくて,中国の南京大虐殺については政治利用になるのでしょうか。

【岸田外務大臣】ロシアはシベリア抑留の資料について指摘をしているわけですが,本件申請登録について,我が国はロシアから反対の申し入れを受けたことは全くありません。そして本申請には舞鶴市の姉妹都市であるナホトカ市の議会の協力を得ている,こうしたこともございます。こうした点を考えますときに,中国の案件とは全く異なります。政治利用という指摘は全く当たらないと考えます。

【共同通信 蒔田記者】大臣,同じくユネスコの関係なのですけども,ユネスコにどのように働きかけていくかということに対して,馳文科大臣の会合への派遣の検討とかもあるみたいですけれども,具体的にはどのような方がどのような会合に出席するとか,そのような予定は。

【岸田外務大臣】まだ,その具体的なものが決まったとは承知しておりません。是非,政府全体として,しっかりと取り組んでいきたいと思います。

習近平国家主席の訪日

【毎日新聞 小田中記者】公明党の山口代表が昨日,習近平国家主席と会談されましたけれども,その際,山口代表の方から,東京の桜を是非ご覧頂きたいと伝えたということですが,政府としても来春の訪日を目指す方向なのでしょうか。

【岸田外務大臣】山口代表がそのように発言されたことは承知しております。ただ,今後の日中首脳会談につきましては,現時点では何ら決まってはおりません。他方,中国とは戦略的互恵関係の考え方に基づいて,関係を改善していくという点では,一致をしております。是非今後も様々なレベルにおける対話を積み重ねながら,安定的な両国関係を発展させていくことは重要であると考えます。

プーチン大統領の訪日

【NHK 渡辺記者】日露関係についてお伺いしようと思います。プーチン大統領の日本訪問について,現時点でどういう見通しになっているのか。ここに至るまで次官級あるいは外相級での対話というのが予定されているのか,その辺をお願いします。

【岸田外務大臣】プーチン大統領の訪日については,昨年11月の首脳会談において,本年の適切な時期に実現するために準備を進めていく,ということで一致をしております。その方針は今現在も全く変わっておりません。ただ,プーチン大統領の訪日については,種々の要素を総合的に考慮して,引き続きベストな時期を探っていくということになります。そして日露の間においては,様々なレベルで様々な対話を積み重ねていきたいと思っております。いずれにしろ具体的な日程は今現在全く決まっておりません。

思いやり予算の改訂交渉

【朝日新聞 安倍記者】アメリカとの間でですね,思いやり予算の改訂交渉が続いてますけれども,日本は減額を求めているということですが,見通しはどうなりそうでしょうか。

【岸田外務大臣】今まだ,交渉中であり,具体的なものは何も決まってはおりません。引き続き交渉は続きます。

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