記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年9月15日(火曜日)9時26分 於:官邸エントランスホール)

北朝鮮労働党創建70周年における長距離弾道ミサイル発射

【NHK 栗原記者】北朝鮮が,来月10日の朝鮮労働党創立記念日にあわせて,事実上の長距離ミサイルの発射を示唆しています。日本政府としての対応と今後の受け止めについてお伺いできますでしょうか。

【岸田外務大臣】まず,安保理決議は,北朝鮮による弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も禁止をしています。衛星と称したとしても,これは安保理決議に反するものであると考えています。政府としましては,引き続き,米国・韓国等,関係国とも連携しながら,北朝鮮にまずは自制をしっかり求めていかなければならないと思いますし,安保理決議,更には,六者会合合意などの遵守をしっかり求めていきたいと思います。

豪州の自由党党首選挙

【NHK 栗原記者】オーストラリアのアボット首相ですが,与党の自由党で党首選が行われまして,アボット首相の退任が決まりました。アボット首相によるリーダーシップで日豪関係ですとか,日米豪の関係が進展したという見方もありますけれども,今後の日豪関係への影響についてどのようにお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】14日,オーストラリア与党自由党の党首選挙が行われて,ターンブル前通信大臣がアボット首相を破り,党首に選出されたと承知をしています。ただ,日本にとりまして,オーストラリアは大切なパートナーであり,政府としましては日豪関係の一層の強化に向けて努力をしていく,こうした点については,変わりはありません。
 是非,引き続き日豪関係強化に努めていきたいと考えています。

平和安全法制

【NHK 栗原記者】安全保障法制の関連法案ですが,もういよいよ今週にも採決されるのではないかという見通しですが,最終盤の国会でどのように審議に臨んでいかれるお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】平和安全法制の審議については,昨日,総理出席で集中審議が行われ,本日,中央公聴会が予定されています。そして,明日は地方公聴会が予定されていると承知をしています。今後の審議の進め方いついては,これは国会,あるいは参議院で決められることですので,政府として何か申し上げることは控えなければなりませんが,平和安全法制は我が国の安全保障環境が厳しさを増す中にあって,国民の命や暮らしを守るために必要なものであると政府としては考えております。説明努力は続けていきたいと思っています。

岸田外務大臣訪露

【NHK 栗原記者】先週,岸田大臣がロシアを訪問するという報道がありまして,そういった事実はないということでしたけれども,今も検討状況は変わりませんでしょうか。

【岸田外務大臣】まず,私(大臣)のロシア訪問については,報道等でいわれているような事実はありません。私(大臣)のロシア訪問については,引き続き,種々の点を総合的に勘案しながら検討していくということであり,変わりはありません。

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