記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年7月14日(火曜日)8時39分 於:官邸エントランスホール)

岸田大臣の訪露(モルグロフ露外務次官の発言)

【テレビ朝日 千々岩記者】日露関係でお聞きします。ロシアの外務次官が岸田大臣のロシア訪問について日本側から8月31日から9月1日で打診があったということなのですけれども,事実関係をお願いします。

【岸田外務大臣】まず私(大臣)の訪露については何も決まってはおりません。その件につきましては,既に両国首脳で合意していますプーチン大統領の訪日を,年内,適切な時期に実現するよう,努力するなかにあって,総合的に様々な観点を検討していくことになると思います。我が国から具体的な日程を提案したというような事実はありません。

【テレビ朝日 千々岩記者】事実はない。

【岸田外務大臣】ありません。

【テレビ朝日 千々岩記者】ということはどういうことでしょうか。

【岸田外務大臣】提案もしていませんし,決まってもおりません。

「中華人民抗日戦争及び世界ファシスト戦争勝利70周年」記念行事(9月に安倍総理訪中との報道)

【テレビ朝日 千々岩記者】日中なのですけれども,習近平主席がですね,安倍総理の9月3日の式典への招待を正式にしたということで,中国側から発表があったのですけれど,これについていかがでしょうか。

【岸田外務大臣】9月3日の式典に関わる日程についてはなにも決まっておりません。それから招待状は受け取っておりません。

【テレビ朝日 千々岩記者】招待状は受け取っていない。

【岸田外務大臣】はい。

中国当局による人権派弁護士らの拘束

【テレビ朝日 千々岩記者】もうひとつ中国なのですけれど,中国が,当局が人権派といわれる弁護士の方々100人規模で拘束しているという話なのですけれど,日本側の受け止め等あればお願いします。

【岸田外務大臣】ご指摘のように,多数の人権活動家,また弁護士の方々が拘束されているという報道が相次いでおります。日本政府としてはこうした状況を憂慮しております。自由,基本的人権の尊重,それから法の支配,こうした国際社会における普遍的な価値を大事にしなければならないと思っていますし,日本政府としてはこうした弁護士,人権活動家を含め,全ての中国人の方々に対して,こうした普遍的価値が保障されることを強く求めたいと思っています。状況を引き続き注視していきたいと思っています。

【テレビ朝日 千々岩記者】事実関係の確認についてはいかがですか。報道ベースでという形で今おっしゃったのですけれども。

【岸田外務大臣】様々な情報収集には努めたいと思います。状況は注視していきたいと思います。

日朝関係:拉致調査

【TBS 深井記者】北朝鮮なのですけれども,先日家族会などから期限が決まっていないことで何に期待したらいいのか分からないみたいな意見が出ていましたけれども,大臣として,北朝鮮側に期限といいますか,報告の目処みたいなものを,改めて北朝鮮側に通告するなり,当局間の協議の中でなにか伝えるというお考えはございますか。

【岸田外務大臣】まず様々な関係者方々の意見があるのは承知しておりますし,そうした意見についてもそれぞれ,しっかり受け止めたいと思います。そのなかで北朝鮮側から前向きな建設的な態度を引き出すためには何が効果的なのか,引き続き検討していきたいと考えています。
 その中で,どういった北朝鮮側に提案・要求をしていくのがいいのか,具体的にどのような要求をしていったらいいのか、こういったことについても考えていきたいと思います。

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