記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年6月5日(金曜日)8時43分 於:官邸エントランスホール)

安倍総理のウクライナ訪問及びG7エルマウ・サミット出席(含:2016年日本サミットの開催地)

【NHK 栗原記者】今日,安倍総理大臣はドイツで行われるエルマウのサミットに出発されます。どのような成果を期待されますでしょうか。

【岸田外務大臣】安倍総理は今日出発されて,ウクライナ,そしてドイツを訪問されます。
 まずウクライナの訪問ですが,日本の総理大臣としては,初めてのウクライナ訪問になります。日ウクライナ二国間関係の強化はもちろんではありますが,併せて,いわゆるウクライナ問題において,ミンスク合意を重視し,平和的に問題を解決するべく促していかなければなりません。
 そして,併せて,我が国は一国単独ではウクライナにおける最大ドナーとなっています。是非ウクライナ自身の改革を促す,これも大事なことではないかと思います。 そして,その後,ドイツ,エルマウ・サミットに出席を予定しております。気候変動ですとか,エネルギーですとか,あるいは経済ですとか,こうした国際的な喫緊な課題について議論をすることになると思いますが,我が国は来年G7の議長国を予定しています。
 是非,今回のサミットに積極的に貢献することによって,来年の我が国でのG7サミットにつなげていきたいと考えています。

【NHK 栗原記者】来年の我が国のG7サミットへつなげていきたいという話でしたけれども,その開催地については,ドイツでのサミットまでには,首脳会議までには,明らかに出来るように進めていくという政府の方針だったと思いますけれども,まもなく出発されるということで,その発表の見通しや発表の手続,方法についてはどうなのでしょうか。

【岸田外務大臣】来年の,我が国でのサミット開催都市につきましては,従来から,遅くともエルマウ・サミットにおいて発表する,こうした趣旨の発言が有ったと認識をしております。まだ具体的な発表の時期とか,場所については,何も決まってはいないと承知をしております。いまのところそこまでです。

衆・憲法調査会

【NHK 栗原記者】昨日,衆議院の憲法審査会の参考人質疑で,出席した3人の学識経験者は,いずれも,今,特別委員会で審議が行われています安全保障関連法案について,憲法に違反しているのではないかという見方をされました。 まさにこれから佳境を迎える法案ですけれども,今後の国会審議への影響についてはどうお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】憲法をめぐる議論は,過去に安全保障条約の改定ですとか,PKO法案の審議ですとか,様々な安全保障に関する議論の際に,様々な議論が絶えず行われてきました。
 こうした過去においても,様々な憲法をめぐる議論が行われ,そして丁寧に,政府としても,説明を続けてきました。今回も憲法の議論についても,是非,丁寧に説明をしていかなければならないと考えています。

【NHK 栗原記者】菅官房長官は,昨日の記者会見で指摘はあたらないという見方でしたけれども岸田外務大臣も同じような認識をしているでしょうか。

【岸田外務大臣】認識は同じであります。様々な学識経験者の皆様方の意見があるのは承知をしていますが,違憲ではないという意見もあります。そして,今回の,昨年7月1日の閣議決定にしましても安保法制懇におきまして,多くの有識者の方々のご議論を承って参りました。その後も与党協議会において議論を積み重ねてきました。そういった結果であると思っております。

安倍総理のウクライナ訪問及びG7エルマウ・サミット出席(含:2016年日本サミットの開催地)

【共同通信 蒔田記者】サミットなのですけれども今時点で発表の時期,場所が決まっていないということですけれども,総理が旅立つ前に発表するには今日しかないと思うのですけれど,現地での発表という方向でしょうか。

【岸田外務大臣】それも含めて私(大臣)は何も聞いておりません。承知はしていません。

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