記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年3月13日(金曜日)8時36分 於:官邸エントランスホール)

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冒頭発言-2014年版 政府開発援助(ODA)白書の公表

【岸田外務大臣】本日の閣議において,「2014年版 政府開発援助白書」の公表について報告をいたしました。
 本年の白書では,特集として,60周年を迎えた日本のODAの成果とこれからの方向性を取り上げ,これまでの我が国ODAを振り返るとともに,新しい開発協力大綱の下で,日本が今後目指すべき開発協力の方向性に焦点を当てました。
 本白書を通じ,ODAに対する国民の皆様の関心と理解が更に深まり,一層の支持が得られることを期待いたします。

アジアインフラ投資銀行(AIIB):英国の協定交渉への参加

【日本テレビ 有田記者】アジアインフラ投資銀行に英国が参加を表明されました。おそらく日本政府は慎重なお立場だったと思うのですけれども,現在の検討状況受け止め,そしてインフラ投資銀行に参加することがあるのかどうかについてお願いします。

【岸田外務大臣】まず,英国がAIIBの設立協定交渉に参加し,交渉の中で高いスタンダードを求めていく旨,述べたことは承知しております。我が国として,第三国の立場について何か述べる立場にはないと考えています。
 そして,日本の立場ですが,日本政府としましてはこれまでも明らかにしておりますように,AIIBというものは公正なガバナンスを確立することができるのか,また債務の持続可能性を無視した貸付を行うことにより他の債権者にも損害を与えることにならないか,こういった対応を含めて慎重な検討が必要であると考えており,参加については慎重な立場であります。これが我が国の立場です。

対北朝鮮措置の延長

【日本テレビ 有田記者】2件目なんですけれども,北朝鮮に対する独自制裁の延長について,現在改めて制裁延長の交渉の根拠や理由を教えて頂きたいのと,一部で制裁を復活させろという声もありまして,そのことに対しての受け止め,それから日朝交渉の現状についてお願いします。

【岸田外務大臣】対北朝鮮の輸出入全面禁止措置,そして北朝鮮籍船の入国禁止措置,これについてはそれぞれ本年4月に現在の措置の期限が到来致します。そして,対応につきましては,今引き続き関係者間で協議をおこなっているところであり,現時点で予断することは控えたいと考えます。総合的に様々な状況を勘案して,判断していくことになると思っています。そして,その後の対応については北朝鮮から前向きな行動を引き出すために何が最も効果的なのか,こういった観点から不断の検討を行っていきたいと考えています。
 そして,日朝交渉については今現時点で何か具体的なものは決まっておりません。引き続き,北朝鮮から速やかに,そして正直に特別調査委員会の通報を行うよう求めていきたいと考えます。

日中韓外相会議

【日本テレビ 有田記者】日中韓外相会議では,発表はありますでしょうか。

【岸田外務大臣】日中韓については,11日にSOM会合が開催をされました。そして,日中韓外相会議については,3月下旬に開催する予定で引き続き調整が続いております。現状はそこまでです。

メルケル独首相の発言関連

【香港フェニックスTV 李記者】先日,大臣の発言で日本とドイツを単純比較できないと。メルケル首相の歴史の総括が和解の前提であるという発言には同意をできないということでしょうか。ご自身の見解をお願いします。

【岸田外務大臣】私(大臣)が申し上げたのは,メルケル首相が発言された際に隣国の歩み寄りの姿勢の重要性も強調され,「フランスは第2次世界大戦後ドイツに歩み寄る用意がありました。」このように述べておられます。このように日本とドイツでは先の大戦中に何が起こったのか,そして戦後どういう状況下で戦後処理に取り組んだのか,どのような国が隣国なのかといった経緯が異なり,両国を単純に比較することは適当でない。そういった主旨で発言を申し上げました。

【香港フェニックスTV 李記者】そうすると,中国の歩み寄りが足りないということでしょうか。

【岸田外務大臣】いえ,私(大臣)が申し上げたのは今申し上げたように,単純比較することは適当ではない,こういった主旨で申し上げさせて頂きました。

第3回核兵器の人道的影響に関する会議で発出された「オーストリアの誓約」への対応ぶり

【中国新聞 藤村記者】オーストリア政府が核兵器の禁止を呼びかける文書に賛同を求めている問題についてですけれども,一部報道でアメリカの働きかけに応じて日本が賛同を見送る意思を固めたというのがありますけれども,アメリカから我が国に対して賛同を見送るような働きかけがあったのかということと,そして日本の方針が見送る方針なのかという事実関係をお願い致します。

【岸田外務大臣】核軍縮不拡散につきましては,今年5年に1度のNPT運用検討会議が予定をされています。オーストリアも文書を提出するなどこの会議に貢献するよう努力をされておられます。日本もNPDIの枠組みの中で既に18本の文書を提出する等この会議の成功に向けて貢献していく努力を続けています,それぞれがNPT運用検討会議成功に向けて努力をしています。この会議を成功させ,一歩でも核兵器のない世界へ向けて前進するためにオーストリアをはじめ,多くの国々と協力をしていきたいと考えています。

【中国新聞 藤村記者】米国の働きかけはどうだったのですか。

【岸田外務大臣】そういった努力を続けています。様々な動きが存在いたします。

日韓賢人会議

【読売新聞 仲川記者】韓国の報道等で,日韓元老会議なるものを元首相や韓国政府で要職を務めた方々が検討して,今の冷え切った日韓関係を動かす努力をはじめようとされていますけれども,日本の外務大臣としてどのように受け止めてらっしゃるのか聞かせて頂けないでしょうか。

【岸田外務大臣】日韓の間においては様々なレベルにおいて様々な意思疎通が図られておりますが,こうした努力を積み重ねること,大変有意義であると思っています。ご指摘の会議も,両国の意思疎通をはかる上で大きな役割を果たしてくれることを期待いたします。

【読売新聞 仲川記者】首脳会談等に向けて,そういうものになる期待というものは持っていらっしゃいますでしょうか。

【岸田外務大臣】それは今申し上げました。様々なレベルでの意思疎通,積み重ねることは重要です。

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