記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年3月3日(火曜日)8時35分 於:官邸エントランスホール)

政治とカネ問題

【テレビ東京 山口記者】何社かの報道で,総理,そして民主党の岡田氏の政治とカネをめぐる疑惑がまた出てしまいました。こうした状況について,大臣の受け止めを率直にお願いします。

【岸田外務大臣】報道については承知をしています。それぞれの内容については私(大臣)自身,十分承知しておりませんのでおそらくそれぞれご本人が説明責任を果たされるものだと思っております。

【テレビ東京 山口記者】こうした疑惑がかなり続いてしまっている現状についてはいかがですか。

【岸田外務大臣】改めて政治資金,政治とカネの問題についてはそれぞれの政治家が襟を正し,法令に従ってしっかりと処理をし,説明責任を果たしていくべきものであると思っております。

【テレビ東京 山口記者】念のためお伺いしますけれども,大臣ご自身の政治とカネをめぐる疑惑,これはないとご自身でお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】はい。私(大臣)自身は法令に従って処理をしているものと思っております。

日中韓次官級協議開催との報道

【テレビ東京 山口記者】日中韓なんですけれども,外相会談の調整状況とその前段としてSOM会合を開催するのかどうか日程等,調整状況についてお願いします。

【岸田外務大臣】まず,日中韓外相会議については,まだ日程は現状決まっておりません。我が国としては,日中韓3ヵ国の対話の枠組み,従来から重視しておりましたので議長国韓国を中心に引き続き調整が進むこと,日程が確定することを強く期待をしております。
 そして,ご指摘のSOM会合ですが,外相会合に至るまでのプロセス等についても今現在調整中だと聞いております。

拉致調査結果の通報期限

【テレビ東京 山口記者】日朝関係なのですけれども,来月,独自制裁の期限となりますけれども,その前段として,その期限を延長するかどうかの判断材料として中間報告,まだ北朝鮮からもたらされていないと思いますが,それが判断材料としてなり得るのかどうか。そして,判断材料となり得るということでしたら,延長の期限が1カ月余りしかないわけですけれども,その1カ月余りの中で中間報告をするように北朝鮮側に求めるのか。それについてお願いします。

【岸田外務大臣】これからの北朝鮮側とのやりとりについては,何も日程等は決まってはおりません。引き続き北朝鮮に対しましては,特別調査委員会の調査結果を正直に,そして迅速に通報するよう求めていきたいと考えております。北朝鮮側から早い時期にこうした通報が行われるべきであると思っております。

【テレビ東京 山口記者】独自制裁の延長をするかどうかの判断材料として,中間報告というのは。

【岸田外務大臣】まず,通報をしっかりと求め続けていきたいと思っています。そして,制裁措置の延長の話は来月の話ですので,それまでの状況を総合的に判断して延長については考えていくことになると思っています。

【共同通信 蒔田記者】日朝協議なのですけれども,第1回の報告がなかなか来ない状況ですが,そもそも1年をめどに報告という期限が一応ありましたが,これは確約されたものなのか,これもはっきりとしているかどうか,そのあたりはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】関係者から1年めどという発言があったのは承知しております。しかし現状,我が国としましては,一日も早く正直に,迅速に通報をするよう求め続けています。是非,北朝鮮側の対応を求めたいと思っています。

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