記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成27年1月31日(土曜日)23時28分 於:本省中央玄関ホール)

【岸田外務大臣】本日は,午後に緊急対策本部会合を開催し,最新の状況について報告を受け,指示を出しました。その後,官房長官とともに総理に報告を行い,先ほど外務省に入る時にも申し上げました,あるいは官房長官のぶら下がりでも申し上げましたような,総理の指示を頂いた次第です。また,ヨルダンの中山副大臣とも連絡を取り,現地の情勢,動き等について報告を受け,指示を出しました。その他,各国各地から寄せられる様々な情報,あるいは動き,こうしたものについて分析を行い,検討を行いました。現時点で新たに申し上げるような情報はありませんが,外務省としましても,明日,日曜日も引き続きまして緊張感を持って,取り組んでいきたいと考えております。

【記者】現地対策本部とも連絡を取られたとのことですが,新たな進展の具合ですとか,後藤さんやヨルダン人パイロットとの安否に関する情報というのは得られているのでしょうか。

【岸田外務大臣】現地におきましても様々な情報が飛び交っております。情報の真偽も含めてしっかりと分析を行いました。中身についてはここで申し上げるのは控えなければならないと思っています。

【記者】「イスラム国」はこれまで設定した期限が過ぎてもしばらくすると新たなメッセージを出したりとか,そういった動きを見せていたのですが,実際29日の日没から丸2日が経つ中で,現在の膠着状態といいますか,「イスラム国」側の沈黙というのは大臣どのように見ていますか。

【岸田外務大臣】状況は全く予断はできないと思っています。この瞬間も新たな動きが出る可能性はあると思っています。引き続き緊張感が求められると思っています。

【記者】朝日新聞イスタンブール支局長がシリアに入って取材活動を行っています。政府はシリアに退避勧告を出されていると思うのですが,現下の状況でシリア内で取材することについて大臣のご所見があればお伺いしたいのですが。

【岸田外務大臣】ご指摘のようにシリア内には退避勧告が出されています。政府としましてはシリアへの入国の動きがあれば,入国をしないように働きかけていく,こうした姿勢で臨んでいます。具体的な事例については,個人情報という面もありますので控えさせていただきます。

【記者】先ほどですね,「イスラム国」がヨルダン人のスパイを殺害したという画像を公開しました。政府としてこの画像を把握していらっしゃるかということと,受け止めについてお願いします。

【岸田外務大臣】画像についての報道を承知しています。そして,その映像の真偽等の分析を行っております。また,関連情報の収集をしております。以上です。

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