記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成26年12月26日(金曜日)9時43分 於:官邸エントランスホール)
日中韓外相会議開催の見通し
【日本テレビ 有田記者】日中韓外相会談についての現在の調整状況をお願いいたします。
【岸田外務大臣】日中韓外相会談につきましては,我が国として従来から未来志向で三国の関係を進展させるために重視をしてきました。今,議長国韓国を中心に調整は進めていますが,今のところ日程等は決まってはおりません。引き続き,開催に向けて前向きな努力が続けられることを期待したいと考えています。
【日本テレビ 有田記者】年内がないということも決まってはないということですか。
【岸田外務大臣】それも含めて,具体的な日程については決まったとは聞いておりません。
日中防衛当局間の海上連絡メカニズム事務レベル協議
【日本テレビ 有田記者】海上連絡メカニズムなんですけれども,事務協議の開始の呼びかけに対して中国から具体的な回答はありましたでしょうか。
【岸田外務大臣】海上連絡メカニズムについては,11月の日中首脳会談でのやり取りを踏まえて,中国側と連絡を取り合っております。最終的にはまだ日程等は決まってはおりません。引き続き,調整は続けていきたいと考えております。
北朝鮮の拉致調査
【日本テレビ 有田記者】北朝鮮について,特別調査委員会の調査の報告についてなのですが,現在の調整状況についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
【岸田外務大臣】特別調査委員会での調査につきましては,引き続き大使館ルートを通じて北朝鮮側と意思疎通を図っておりますが,現在のところ具体的な通報は行われておりません。是非,引き続き北朝鮮側に対しまして迅速に調査を行い,速やかに,そして正直に調査結果を通報するように求め続けていきたいと考えております。
クマラスワミ報告書
【産経新聞 山本記者】クマラスワミ報告書の反論文書について伺います。以前,予算委員会で大臣は公開の有無も含めて検討する旨の答弁をされておりますが,反論文書の公開の是非を含んだ検討状況についてお願いします。
【岸田外務大臣】ご指摘の点につきましては,引き続き検討を続けています。十数年前の文書の取り扱いですので,当時の経緯等も含めてよく確認をし,検討していきたいと考えています。
【産経新聞 山本記者】自民党内含めて,公開すべきかという声も強いと思うのですが,大臣は現時点でどちらの方が適切なのかとお考えでしょうか。
【岸田外務大臣】現在,検討中です。様々な意見があるということは承知しておりますが,そうした意見も踏まえながら,検討を続けたいと思います。
日中防衛当局間の海上連絡メカニズム事務レベル協議
【共同通信 蒔田記者】海上連絡メカニズムの事務協議ですけれども,今最終的にはまだ決まっていないという状況だと思うのですけれども,日程もかなりつまってきているかと思いますが,来年1月中ですとか,そのような見通しで出来そうなのでしょうか。
【岸田外務大臣】具体的な日程,見通しについては何も決まってはおりません。ただ,11月の日中首脳会談においても,海上連絡メカニズムについては前向きに取り組んでいきたいという両首脳間で確認が行われているわけですので,是非事務的にしっかりと検討を進めていかなければならないと考えています。日程を確認し,このメカニズムがしっかりと運用されるよう努力していかなければならないと認識をしています。