記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成26年11月28日(金曜日)9時21分 於:官邸エントランスホール)

日韓関係

【TBS 松本記者】昨日,ソウルで日韓の局長級協議が行われましたけれども,ちょうど産経新聞の前ソウル支局長の問題で初公判も行われておりました。協議の中でどのようなことを述べられて,どのような反応があったかということと,昨日卵を投げつけるということもありましたが,この件についてのご見解をお願いします。

【岸田外務大臣】まず,局長協議ですが27日,伊原大洋州局長は李相徳(イ・サンドク)韓国外交部東北アジア局長との間において日韓間の諸問題に関しまして,幅広く協議を行いました。その課題ですが,慰安婦問題,そして産経新聞前ソウル支局長の起訴をめぐる問題,そして「旧民間人徴用工」をめぐる裁判の問題,さらには韓国政府による日本産水産物輸入規制強化問題,こうした問題について幅広く議論を行いました。
 両者は,局長間の協議を今後も継続し,様々な諸課題について引き続き議論を続けることといたしました。次回の協議は12月に日本で開催するべく,今後調整していく,こういったことになりました。
 それから,ご指摘の産経新聞前ソウル支局長の公判準備過程での行為についてですが,まずこの起訴自体に関しまして報道・表現の自由及び日韓関係の観点から極めて遺憾であり,改めて韓国側に適切な対応を求めました。そして,27日の公判準備開催の過程で,前支局長の車両に行われた行為についても遺憾を表明し,邦人保護の観点から,適切な対応を強く求めた。こうしたやり取りを,局長協議の中で行っております。

【TBS 松本記者】日中韓の外相会談と首脳会談について検討されているかと思うのですけれども,具体的な検討状況と昨日の協議の中でどのような話があったかお聞かせください。

【岸田外務大臣】局長協議の中で日中韓の外相会議につきましては元々我が国としましては,対話を重視するという考えからこの早期の実現が重要である,こういった立場に立っておりましたが,こうした立場について改めて伝えました。それ以上の詳細は控えます。

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