記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成26年10月31日(金曜日)8時18分 於:官邸エントランスホール)
北朝鮮の特別調査委員会との協議
【NHK 栗原記者】昨日ですね,平壌に派遣された日本の政府代表団が帰国されたということですけれども,詳細は官房長官からということですが,大臣が報告を聞かれての率直な感想なり受け止めについて伺えますでしょうか。
【岸田外務大臣】報告,私も聞かせていただきました。2日間10時間半にわたりまして協議が行われたわけですが,拉致が最重要課題であるという我が国の立場をしっかり伝えることができ,そして北朝鮮側から調査の体制ですとかあるいは調査方法,あるいは現状について説明を受けたということでありました。いずれにしましても,この調査について迅速に調査を行い,そして速やかに正確に通報してくることをしっかり求めることはできたと考えています。
【NHK 栗原記者】今回の派遣についてですけれど,これは判断については派遣して良かったというようにお考えですか。結果的に報告を受けてですけれども。
【岸田外務大臣】これは様々な国内の議論があったわけですが,政府として派遣するべきだという判断の下に派遣が行われました。この派遣が今後,様々に結果にしっかりつながっていくことが重要だと認識をしております。
【NHK 栗原記者】結果につながっていくことが重要だということですけれども,今日家族会への説明が行われるにあたって色々あると思うのですが,今後政府の対応については何かありますでしょうか。
【岸田外務大臣】代表団の報告は受けました。そして,政府全体としてしっかり検討し,今後の対応については総合的な判断をしていかなければならないとは考えます。
【時事通信 松本記者】今回の協議では,北朝鮮側から初回報告の時期について何か説明なりですね,何かあったのでしょうか。
【岸田外務大臣】その辺の詳細については是非,官房長官からお聞き頂きたいと存じます。
【共同通信 蒔田記者】訪朝前は拉致被害者家族をはじめ,北朝鮮のペースに巻き込まれるのではないかという懸念の声もあったわけですが,訪朝を受けてその心配はなかったということでも良いのでしょうか。
【岸田外務大臣】訪朝をする際の我が国の考え方あるいは目的,それについては出発前にしっかり申し上げた通りでありますし,そして先ほど申し上げましたように我が国が今回の派遣において重視した点,そして目的とした点についてはしっかり先方に伝えることができたと考えています。
【読売新聞 仲川記者】私,平壌で実際に見ていたんですけれども,北朝鮮の特別調査委員会が遺骨についてこれから通報いたしますと会議の冒頭に表明していたんですけれども,実際にそういう調査結果ですとか今後の取り組みについての説明というのは具体的にあったのでしょうか。
【岸田外務大臣】まさに詳細は官房長官にお聞きください。