記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成26年10月20日(月曜日)18時23分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言-日米地位協定の環境補足協定
【岸田外務大臣】仲井眞知事からの負担軽減に関する4項目の御要望については,「政府としてできることは全て行う」というのが基本姿勢であります。日米地位協定の環境補足協定については,精力的に交渉してきた結果,この度,実質合意を達成しました。今般これを始めとした日米共同発表を行った次第であります。
環境補足協定については,地位協定締結から54年間,地元から強い御要望はありましたが,「交渉」すら行われてこなかった中で,初めての地位協定を補足する国際約束であります。私自身も,ケリー国務長官やヘーゲル国防長官に働きかけ,政府を挙げて全力で取り組んで参りました。
内容面でも,知事から要望のあった「米軍施設・区域への立入り調査」や「日米環境基準のより厳しい条件を適用」といった項目を盛り込み,従来の運用改善とは一線を画するものであります。地元の御期待に沿う成果が挙げられたと考えています。今後,技術的な作業が残っておりますが,協定の正式署名をできるだけ早期に実現するよう,全力を尽くす所存です。私からは以上です。
閣僚人事
【NHK 栗原記者】ちょっと話題は変わるんですけれども,たった今,小渕大臣らの後任として,宮沢洋一先生や上川陽子先生,いずれも岸田派の先生方2人が後任として今呼び込まれました。その受け止めについて,お伺いできますでしょうか。
【岸田外務大臣】本日中に後任が決まると聞いておりました。呼び込みが行われたのかどうか,まだそこまでは聞いておりませんが,今日中には明らかになるものだと思っております。
【NHK 栗原記者】たった今,後ろを通られていると思われたんですけれども。
【岸田外務大臣】呼び込まれてどうなったのか,しっかり確認したいと思います。
政府担当者の平壌派遣
【NHK 栗原記者】先ほど官房長官会見で,政府担当者を平壌に派遣するという方針が決まったということだったんですけれども,この派遣の時期,あるいは,そのどのくらいまでにそれを決めるかということについては。
【岸田外務大臣】派遣の時期など,詳細につきましては,これから大使館ルートを通じまして,調整を行うこととしております。ぜひ,しっかり調整を行った上で,具体的な時期,あるいは,対応等を確定したいと考えています。
【NHK 栗原記者】交渉の相手方としては,特別調査委員会の責任のある方ということですけれども,それは委員長ということでしょうか。
【岸田外務大臣】その内容についても,まさに,大使館ルートで調整していくことになると思います。
日米地位協定の環境補足協定
【テレ朝 藤川記者】先ほど,できるだけ早く署名をしたいと仰いましたけれども,これは年内に署名ということでよろしいのでしょうか。
【岸田外務大臣】別にいつまでと決まったものではありません。できるだけ早く署名したいと考えています。そして署名までに,様々な詳細について詰めて,技術的な問題等についても詰めて行かなければなりません。作業を急ぎたいと思っています。