記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成26年10月14日(火曜日)8時42分 於:官邸エントランスホール)
NSC会合
【日本テレビ 有田記者】閣議前にNSCが開かれていたようですけれども,案件および決定事項などありましたらお願いします。
【岸田外務大臣】NSCの9大臣会合を行いました。案件は特定秘密保護法の施行令,あるいは運用規則についてでありました。詳細については官房長官から聞いていただければと思います。
伊原アジア大洋州局長の訪中
【日本テレビ 有田記者】続きまして,週末に一部報道で伊原局長が中国を訪れて日中首脳会談の調整を行ったという話がありますけれども,事実関係等をお願いいたします。
【岸田外務大臣】そもそもアジア大洋州局長は平素から様々な形で中国側あるいは関係者側との意思疎通をはかっております。その一つ一つの行動,活動について申し上げることは控えたいと存じます。引き続きまして,中国側との意思疎通は重要だと思い,大切にしていきたいとは考えます。
日朝関係
【日本テレビ 有田記者】日朝についてお伺いいたします。調査団の派遣なんですけれども有無,時期,手法等について現在の検討状況を教えていただけますか。
【岸田外務大臣】北朝鮮の特別調査委員会の調査についてですが,安倍政権としましては,まずは拉致問題は最優先課題であると考え,拉致問題を含む全ての日本人に関する調査につきまして迅速な調査を行い,そして速やかに,そして正直に通報が行われるべく,北朝鮮側に強く求めております。そして,具体的な対応につきましては,引き続き拉致被害者のご家族の皆様方をはじめ,関係者の意見を丁寧に聞かせていただきながら政府全体として総合的に検討していかなければならないと考えています。引き続き今,検討を続けている状況であります。
【共同通信社 蒔田記者】仮に訪朝する場合なんですけれども,やはり徐大河(ソ・テハ)氏と会うというのが大前提というか最低限の条件になってくるのでしょうか。
【岸田外務大臣】先ほど申し上げましたように,政府の対応については今現在,政府全体として総合的に検討している段階です。その段階で,仮にとかですね,誰に会うかとかいうことは申し上げることは不適切ではないかと思います。是非,政府全体としてしっかりとした検討を進め,何よりも調査を前向きに進める観点からどうすべきなのか,こういった観点で判断をしていきたいと考えています。
特定秘密保護法
【文化放送 石森記者】特定秘密保護法の運用基準とか施行の閣議決定なんですけれども,ここまでの経緯の中では自民党内からも恣意的な運用があるんじゃないかとか,知る権利が守られないんじゃないかとか不安の声もあったようで外でもデモやってますが,この点については大臣はどのようにお考えですか。
【岸田外務大臣】今までいろいろな議論が行われてきました。しかしその中で,丁寧な説明が行われ,そして今日の閣議決定に至ったと思います。今後もこの課題については引き続き国民の皆様方に理解を得るべく,丁寧な説明は続けていかなければならないとは思います。