記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成26年10月3日(金曜日)8時28分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言-西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱の流行に対応するための緊急無償資金協力について

【岸田外務大臣】本日の閣議において,エボラ出血熱対策として,世界保健機関WHO等に2,200万ドルの緊急無償資金協力を実施する旨,発言いたしました。
 これは,9月25日に安倍総理が国連で表明しました4,000万ドルの一部です。エボラ出血熱は、国際の平和と安全に対する脅威です。
 我が国として,引き続き,先般設立されました,国連エボラ緊急対応ミッション・UNMEERへの協力も含め,エボラ出血熱流行終結のため,更なる支援を検討しています。

日朝協議

【NHK 栗原記者】日朝協議に関連して,平壌に行く,行かないということは政府全体で判断していくことになるということですけれども,今後,いつを目途に判断されるのか,また,どれくらいを目途に派遣をされることになるのか,検討状況についてお伺いできますでしょうか。

【岸田外務大臣】政府の対応については,拉致被害者の方をはじめ関係者の方々の意見を踏まえながら,政府全体としてしっかり検討したいと考えています。現状においては,いつ,そして,何をするか等,何も決まってはおりません。

香港行政長官選挙制度(民主派によるデモ)

【NHK 栗原記者】香港で,行政府長官選挙のあり方をめぐる抗議が続いています。この受け止めについてお伺いできますでしょうか。

【岸田外務大臣】先ず,香港の情勢につきましては引き続き注視をしています。香港は我が国と密接な経済関係にあり,香港の繁栄ですとか安定は我が国にも大きな影響を及ぼすことになりますし,また,香港の繁栄,安定は中国のみならず国際社会,アジア地域をはじめとする国際社会の繁栄や安定に影響があります。
 是非,香港において,引き続き一国二制度の下に自由な体制が維持され,そして,我が国との経済関係も安定的に維持されることを期待いたします。

日朝協議

【共同通信 蒔田記者】北朝鮮の関係ですが,対応は非常に急がれるとは思うのですが,例えば,今月中に決めたいとか,そういう考えがあるかということと,あと,拉致被害者の家族の方は,行くことに対して反発が多かったというようですけれども,そのことに関してはどのように影響するのでしょうか。

【岸田外務大臣】政府の方針につきましては,拉致被害者の方をはじめとする関係者の意見もしっかり踏まえた上で,政府全体として判断したいと考えています。  時期については,今現在,全く決まっておりません。時期,それから内容,対応,それを含めて何も決まっておりません。

【TBS 法亢記者】この前,大臣は早急に検討したいとおっしゃっていましたけれども,早急というのは、いつ頃までの判断が適切だというようにお考えですか。

【岸田外務大臣】本当は行いたいと思います。しかし,結論はどうなるか,今の段階では何も決まっておりません。

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