記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成26年7月15日(火曜日)8時37分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言-第3回核兵器の人道的影響に関する国際会議
【岸田外務大臣】来月6日には広島市で「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」が,9日には長崎市で「被爆69周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が開催されます。
被爆地出身の外務大臣として,核兵器の惨禍を世代と国境を越えて語り継ぐことを重視しております。
この関連で,12月8日,9日にウィーンで核兵器の人道的影響に関する国際会議が開催されます。日本政府として,核兵器の非人道性についての認識を世代と国境を越えて広げていき,「核兵器のない世界」を目指すという立場から,この会議の議論に参加し,しっかりと貢献する予定であります。
キルギス・ウクライナ訪問
【日本テレビ 有田記者】本日,キルグスとウクライナに出発されますけれども,今回,どのような成果を期待されますか。
【岸田外務大臣】キルギスにおきましては,中央アジア+日本の対話の枠組みに参加します。外相会談に出席する予定にしておりますが,この中央アジア+日本の対話の枠組み,今年で10年目を迎えることになります。
中央アジア諸国は,親日的でもあり,また資源にも恵まれる等,大きな可能性を持っておられると思います。是非,中央アジア+日本の対話の枠組み,10周年にあたりまして具体的な協力関係を確認する,こうした機会にしたいと思っています。
そして,その後,ウクライナを訪問する予定にしていますが,ウクライナにおきましては,我が国としてG7の一員としてしっかりとウクライナ問題の平和的解決に貢献していく,こういった姿勢をしっかり示していきたいと考えています。
ウクライナの政治改革,経済改革,こうしたものをしっかり促していきたいと思いますし,また,ウクライナにおける様々な関係者の対話を促していく,こういった点において日本もしっかり貢献していくことを説明していきたいと考えています。
黄浚局韓国外交部朝鮮半島平和交渉本部長と伊原局長の会談
【日本テレビ 有田記者】韓国の黄本部長が,本日来日されて明日伊原局長と会談されるそうですけれども,どういったようなお話をされるのでしょうか。
【岸田外務大臣】黄浚局韓国外交部朝鮮半島平和交渉本部長が,訪日をして7月16日,あすですが,伊原アジア大洋州局長と北朝鮮をめぐる問題について協議をする予定にしております。協議におきましては,最近の北朝鮮情勢等に関しまして意見交換を行うことを予定しています。
【日本テレビ 有田記者】日本側からは,日朝協議のいわゆる交渉,進捗ですとか,そういったものをお話しする予定でしょうか。
【岸田外務大臣】最近の北朝鮮情勢ですので,北朝鮮を巡る様々な動きについて説明することになるのではないかと考えています。
第3回核兵器の人道的影響に関する国際会議
【中国新聞 藤村記者】先ほどのウィーンの会議のことなのですが,どういうクラスの方が日本から参加するのかということと,もう一つは核兵器禁止条約,日本の立場と異なる,そういうものも議題になるかと思うのですけれども,参加を決めた理由というのは何かあるのでしょうか。
【岸田外務大臣】参加者のレベルは他国の参加者等も確認しながら,これから検討していきたいと考えています。
そして,今回の会議を主催するオーストリアとの間においては,核兵器のない世界を目指すという立場から会議の内容ですとか,あるいは我が国の貢献の在り方,こういったものにつきまして意見交換を行ってきているところです。
こういった意見交換を踏まえて,現段階では参加貢献する予定にしているという状況につきまして,本日発表させていただきました。
【NHK 渡辺記者】そうしますと,例年外相レベルでしょうか,それとも広島ご出身の政治家ということで。
【岸田外務大臣】今まで,過去の会議は事務レベルの会議でした。ただ,参加レベルはまだ決めているわけではありません。過去の会議においては,事務レベルの会議でしたが,今回,他国がどんなレベルを考えているか等も参考にしながら我が国として検討していきたいと思っています。いずれにせよまだ,参加者とか参加レベルを決めているものではありません。
【NHK 渡辺記者】出席される意欲はおありでしょうか。
【岸田外務大臣】まだ,何も決まっておりません。