記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成25年12月2日(月曜日)14時44分 於:外務省中央玄関)

冒頭発言-在コンゴ民主共和国日本大使館事務所火災にかかる職員の逮捕

【岸田外務大臣】
 本日,当省職員である山田真也が,在コンゴ民主共和国日本大使館を放火した疑いで警視庁によって逮捕されました。
 現地時間6月20日に発生した在コンゴ民主共和国大使館における火災を受け,当省は,独自に調査した結果,同大使館に勤務していた山田真也が放火したとの疑いを持つに至ったことから,8月2日,警視庁に対して同名を放火の疑いで告訴いたしました。
 まず,外務省職員が逮捕されたこと,また,同大使館において公金亡失を含む多大な損害が発生したことは極めて遺憾なことであり,外務大臣として国民の皆様にお詫び申し上げたいと存じます。
 そして,外務省としては,引き続き調査を行うとともに,警察の捜査に全面的に協力していく所存であり,齋木次官及び越川官房長に対し,事実関係の解明に向けた警察の捜査への協力と,本件に対する厳格な対応及び再発防止を徹底するよう改めて指示をいたしました。本件関係者の扱いについては,今後の調査・捜査で明らかになる事実関係も踏まえ,厳正に対処してまいります。
 詳しくはこの後,官房長から記者会見をさせていただき,説明をさせていただきたいと存じます。

在コンゴ民主共和国日本大使館事務所火災にかかる職員の逮捕

【TBS 井本記者】国民の税金を横領して,それを放火によって証拠隠滅を図ったというこの犯罪について,率直にどのようなご感想をお持ちですか。

【岸田外務大臣】まず,外務省職員が逮捕されたことについては,改めて遺憾に思い,国民の皆様には心からお詫びを申し上げなければならないと思っています。そして,事実関係につきましては,例えば外務省の調査において,放火は山田真也が行ったものと考えてはいますが,本人は認めておりません。また,それ以外の事実も,本人は認めておりません。ですから,今後の調査等事実解明を待たなければならないと思っています。是非こうした事実解明,原因解明についても,外務省として,全面的に協力していかなければならないと考えています。

【TBS 井本記者】こうしたことが起こった原因は何だとお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】様々な要素があるとは存じますが,外務省としては,こうした大使館,公館における様々な規律,あるいは,取扱いに対してより厳正に対処するべく,今後ともしっかり努力をしていかなければならない,重たい課題だと認識をしています。

【NHK 渡辺記者】今回の放火容疑で逮捕されましたけれども,大使館として,当時の大使も含めて上司の方々というのは,今回の事件について何らかの知っていたとかですね,そういった話というのはこれまで出ているのでしょうか。

【岸田外務大臣】様々な具体的な事実関係について,今の段階で私の方から申し上げるのは控えなければならないと思っています。先程も申し上げましたが,まずは事実,そして原因,こういったものについてしっかり究明しなければならないと思っています。外務省としては,全面的に協力をさせて頂きたいと思っています。

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