記者会見

佐藤外務報道官会見記録

(平成25年10月23日(水曜日)16時30分 於:本省会見室)

冒頭発言-「地方連携関西シンポジウム」について

【外務報道官】お手元に報道発表の形で資料をお配りしていますけれども,10月31日午後2時30分から,外務省は奈良県との共催で,奈良市のホテル日航奈良で,関西の地方自治体や経済団体,企業関係者等を対象に,「地方連携関西シンポジウム」を実施します。
 ここでは,今後の日・ASEAN関係,これをテーマにいたしまして3部構成,第1部では観光,第2部では経済についてプレゼンテーションが行われ,第3部ではパネルディスカッションが行われます。
 この事業実施を通じまして関西の活力と魅力,これをどうやって国際社会へ発信するか,あるいは海外との経済交流を通じた地域経済の活性化をどのようにやっていくか,これらについて考えるための良い機会となることが期待されます。
 ご存じのとおり,本年は,日本ととASEANとの交流開始から40周年ということで,1年を通じて,日・ASEAN双方におきまして記念行事が行われております。本件シンポジウムも,その記念事業としても実施されます。
 ちなみにこれまで,地方連携関西シンポウジウムということで,今回4回目ですけれども,兵庫県,大阪府,京都府でも行ってきております。

領土保全に関する発信資料

【香港フェニックステレビ リー記者】二点お伺いしたいと思います。外務省のホームページで釣魚島,日本のいわゆる尖閣の映像が公開されましたが,まず一点目として,このタイミングで公開した狙いはどのようなことでしょうか。そして,二つ目,日本の尖閣に関する広報戦略はどのような感じになるのでしょうか。
 この発表された資料を読ませていただきましたが,例えば,ここに書いてありますフライヤーやパンフレットの配布先はどのようなところに配布されているのでしょうか。

【外務報道官】まず,外務省のホームページに,今ご質問にありましたように,この度,尖閣,それから竹島につきまして動画と,それからフライヤー,これが掲載になりました。これらにつきましては,我が国を取りまく情勢,領土を含めまして,国際社会の正しい理解を得るという目的で広報を展開していくことは重要であると考えております。
 タイミングということでございましたが,これは実際には,掲載が行われたのは先週の水曜日です。なぜ今かということですが,資料ができたところで漸次ホームページに掲載するなどして,関心のある方に見たり読んだりしてもらいたいですし,あるいはそういう方々が何かの時に使う必要があれば使っていただければと思っております。
 二つ目の質問とも,そういう意味では関連しますが,今,おっしゃったものは,今回はフライヤー1,1,それから1分ちょっとの動画が1,1,掲載されたわけですが,今後,引き続き,でき次第アップしていきたいと考えているものがございまして,それらについて言及されたのだと思います。それらは,できましたところで,・・・実は今回の2本も未だ日本語のみですけれども,・・・国際的にも理解を促進することが重要という観点から,英語を含めまして,今考えておりますのは仏語,スペイン語,中国語,ロシア語,アラビア語,独語,伊語,ポルトガル語,韓国語,このような言語でも見たり読んだり出来るようにしたいと考えております。
 配布先ということですが,あそこに掲載してありますので,関心のある方はいつでも見られますし,そういう意味では特に限定的にというような趣旨はございません。ただ,研究者の方ですとか,仮に有用とお考えになる場合には,それを例えばセミナーとか会議とか,あるいは懇談の場とか,そういうところで使っていただける場合もあるかと期待をしております。

【ブルームバーグ レイノルズ記者】竹島について日本政府が作ったビデオに対して,韓国政府が抗議をしましたけれど,この抗議に対してのご見解をお願いします。

【外務報道官】掲載しましたのは先ほど申し上げましたように先週ですけれども,竹島の動画につきまして,今のご質問にあるように,韓国の外報部がスポークスマン論評というものを発出したというように承知をしております。
 先ほど,別の質問で申し上げましたように,我が国政府としては,これは,常日頃やっていかなくてはいけない,我が国を取り巻く状況についてのより正しい理解の促進,という観点でやっております。竹島そのものについては,繰り返しになってしまうので,皆さんも何回も聞かれていると思いますけれども,これは日本固有の領土であるというのが歴史的にも国際法上も明らかであると,引き続き政府として,こういう資料も使いながら,丁寧に説明していきたいと考えております。

【香港フェニックステレビ リー記者】同じような抗議は,現段階において中国政府からは届いているのでしょうか,あるいは何らかの形の問い合わせはあるのでしょうか。

【外務報道官】少なくとも私は承知しておりません。

在韓国日本国大使館員の韓国国会傍聴拒否

【フリーランス 安積氏】17日に韓国の方で,在韓の日本大使館員が韓国の国会,委員会ですが傍聴しようとしたところ傍聴を拒否されたということがありました。これは,この委員会は文化財に関しての委員会らしいのですが,日本大使館の方が建て替えを巡って向こうの法律にひっかかる可能性があるということで情報収集,結局は改築については認められているらしいのですが,これについての情報収集のために傍聴をしたところ拒否されたという件があったのですけれども,日本政府としては,この件について例えば,韓国の国会に対して,立法府に対して何かしら抗議なり何なりなさったということはあるでしょうか。

【外務報道官】今の件につきましては,事前の許可を得た上で傍聴ということで行き,そこで,「いえいえ,だめです」ということだったということで,傍聴が拒否されたその場で本人が遺憾の意を表したというように承知しております。

【フリーランス 安積氏】そうしましたら,今後同じように日本大使館の改築とか日本の外交上必要な行為として,情報収集という上で傍聴する行為があると思うのですが,これについては,韓国の国会としては不当に邪魔をしないというようなことで,日本政府は理解されているということなのですか。

【外務報道官】最初の質問も今後政府として抗議をするかどうか,今のご質問も,相当仮定の内容もございますので,今この時点で申し上げられますのは, 先ほど申しましたように,事前に許可を得ていたにもかかわらず傍聴が拒否されたということで,その場で遺憾の意を表明したということにとどめておきたいと思います。

日韓安全保障対話の再開

【フリーランス 安積氏】11月中に日韓の安全保障対話が再開されるというような報道がありましたが,これは韓国の方のメディアですけれども,日本政府の方はこれについてどのような。

【外務報道官】それについて何か決まっているというようには承知しておりません。

【フリーランス 安積氏】再開するということは決まっていて,具体的なものはまだ決まっていないということですか。

【外務報道官】(「具体的なものはまだ決まっていない」ということに対して)そうです。

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