記者会見
岸田外務大臣臨時会見記録
(平成29年6月21日(水曜日)11時47分 於:本省4階接見室前)
冒頭発言
【岸田外務大臣】本日11時20分から約25分間,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官との間で,初めての電話会談を行いました。会談では,私から康長官の就任に祝意を伝えた上で,北朝鮮情勢について議論し,北朝鮮の非核化に向けて,日韓・日韓米で緊密に連携し,圧力を強化していくことを確認いたしました。また日韓関係については,私から日韓合意を含む,二国間関係を適切にマネージしていきたい旨発言をいたしました。日本にとって,韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国です。様々な分野における日韓協力をさらに進め,未来志向の新時代へと発展させるため,私自身も康長官との間で緊密に意思疎通を図り,そして信頼関係を構築していきたい,このように考えます。
質疑応答
【記者】日韓合意についてなんですけど,大臣から伝えられたことに対し,康外相はどのようにお答えになったのでしょうか。
【岸田外務大臣】私の方からは,先ほど申したように,日韓合意を含む日韓関係を適切にマネージしていきたい旨発言したわけですが,それ以上の詳細なやりとりについては控えさせて頂きます。
しかし,何れにしましても,一昨年の日韓合意,これは日韓両国間で約束したものであり,国際社会から高く評価された合意です。着実に実施することが重要であると考えますし,この点については韓国の新政権に対しても様々なルートで既に伝えております。
【記者】日韓合意について,先方の発言については詳細は控えるということですけれども,日本政府と韓国政府で立場が違った,ということですか。
【岸田外務大臣】それぞれの考え方を述べたということであります。詳細は控えます。
【記者】文在寅(ムン・ジェイン)大統領がワシントンポストとのインタビューで,日韓合意を巡って,日本の謝罪が必要だと発言されました。これについて何らか話題に上りましたか。またこうした発言について大臣としてどのように受け止めてらっしゃいますか。
【岸田外務大臣】文大統領のご指摘の具体的な発言については,今の電話会談の中では何も出てきてはおりません。そしてその発言については,一昨年の日韓合意,これは最終的かつ不可逆的な解決について日韓両国間で確認したものです。そして国際的に高く評価された合意が着実に履行されること,これは重要だと思っています。引き続き韓国の新政権に対しましても,粘り強くあらゆる機会を捉えて合意の着実な実施を求めていきたい。このように考えます。
【記者】先ほど日韓合意に関して,そうした合意も含めて二国間の関係をマネージするということでしたけれど,二国間の関係をマネージしていくということについては今回の会談では一致というか問題なかったということなのでしょうか。
【岸田外務大臣】両国関係,未来志向で発展していくために努力をしていく,この重要性については両外相間でしっかりと一致をいたしました。
【記者】その場合,日本としては二国間関係をきちんとマネージする上で,合意の着実な履行は外せないと思うのですが,大臣としてその点は強く強調されたのでしょうか。
【岸田外務大臣】先ほど申し上げました,日韓合意も含めて両国関係をしっかりマネージしていきたい,このように申し上げました。
【記者】日韓の首脳のシャトル外交ですとか,東京で行われる日中韓首脳会談について何らか意見交換はありましたでしょうか。
【岸田外務大臣】日中韓のサミットですが,これについては,やりとりとしては,もしサミットが開催された際に康長官が訪日されるのであるならば是非お会いしたいと申し上げました。ただ,日中韓サミットそのものの日程がまだ決まってはおりません。
【記者】早期の日中韓サミットの開催というのは,今回改めて会談の中では発言されたのでしょうか。
【岸田外務大臣】日中韓サミットの開催の重要性については触れました。
【記者】シャトル外交については触れたのでしょうか
【岸田外務大臣】韓国の新政権が発足して,既に二回の電話会談等ハイレベルの意思疎通が図られていること,これは,大変歓迎すべきことであるというやりとりはありました。それ以上の具体的なやりとりは控えます。
【記者】韓国側は米韓首脳会談を控えていますが,それについて康長官から何かありましたか。
【岸田外務大臣】 それについてはありませんでした。
【記者】G20での首脳会談については。
【岸田外務大臣】それについてはありませんでした。
【岸田外務大臣】私の方からは,先ほど申したように,日韓合意を含む日韓関係を適切にマネージしていきたい旨発言したわけですが,それ以上の詳細なやりとりについては控えさせて頂きます。
しかし,何れにしましても,一昨年の日韓合意,これは日韓両国間で約束したものであり,国際社会から高く評価された合意です。着実に実施することが重要であると考えますし,この点については韓国の新政権に対しても様々なルートで既に伝えております。
【記者】日韓合意について,先方の発言については詳細は控えるということですけれども,日本政府と韓国政府で立場が違った,ということですか。
【岸田外務大臣】それぞれの考え方を述べたということであります。詳細は控えます。
【記者】文在寅(ムン・ジェイン)大統領がワシントンポストとのインタビューで,日韓合意を巡って,日本の謝罪が必要だと発言されました。これについて何らか話題に上りましたか。またこうした発言について大臣としてどのように受け止めてらっしゃいますか。
【岸田外務大臣】文大統領のご指摘の具体的な発言については,今の電話会談の中では何も出てきてはおりません。そしてその発言については,一昨年の日韓合意,これは最終的かつ不可逆的な解決について日韓両国間で確認したものです。そして国際的に高く評価された合意が着実に履行されること,これは重要だと思っています。引き続き韓国の新政権に対しましても,粘り強くあらゆる機会を捉えて合意の着実な実施を求めていきたい。このように考えます。
【記者】先ほど日韓合意に関して,そうした合意も含めて二国間の関係をマネージするということでしたけれど,二国間の関係をマネージしていくということについては今回の会談では一致というか問題なかったということなのでしょうか。
【岸田外務大臣】両国関係,未来志向で発展していくために努力をしていく,この重要性については両外相間でしっかりと一致をいたしました。
【記者】その場合,日本としては二国間関係をきちんとマネージする上で,合意の着実な履行は外せないと思うのですが,大臣としてその点は強く強調されたのでしょうか。
【岸田外務大臣】先ほど申し上げました,日韓合意も含めて両国関係をしっかりマネージしていきたい,このように申し上げました。
【記者】日韓の首脳のシャトル外交ですとか,東京で行われる日中韓首脳会談について何らか意見交換はありましたでしょうか。
【岸田外務大臣】日中韓のサミットですが,これについては,やりとりとしては,もしサミットが開催された際に康長官が訪日されるのであるならば是非お会いしたいと申し上げました。ただ,日中韓サミットそのものの日程がまだ決まってはおりません。
【記者】早期の日中韓サミットの開催というのは,今回改めて会談の中では発言されたのでしょうか。
【岸田外務大臣】日中韓サミットの開催の重要性については触れました。
【記者】シャトル外交については触れたのでしょうか
【岸田外務大臣】韓国の新政権が発足して,既に二回の電話会談等ハイレベルの意思疎通が図られていること,これは,大変歓迎すべきことであるというやりとりはありました。それ以上の具体的なやりとりは控えます。
【記者】韓国側は米韓首脳会談を控えていますが,それについて康長官から何かありましたか。
【岸田外務大臣】 それについてはありませんでした。
【記者】G20での首脳会談については。
【岸田外務大臣】それについてはありませんでした。