記者会見
岸田外務大臣臨時会見記録
(平成28年9月18日(日曜日)15時47分 於:米国ニューヨーク)
冒頭発言
【岸田外務大臣】ニューヨークでの最初の日程として,13時半から一時間強,昨年の国連総会以来,約1年ぶりとなる日米韓外相会合を開催し,議長を務めました。会合においては,先般の北朝鮮の核実験を踏まえた対応に議論の時間の大半を割きました。私からは,日米韓3か国が,北朝鮮に対する国際社会の取組の中核を担うべきであるということを強調いたしました。また,ケリー国務長官及び尹炳世外交部長官との間で,地域の平和と安全に対する新たな段階の脅威となっている北朝鮮の相次ぐ挑発行動に対処するため,更なる制裁措置を含む新たな安保理決議の速やかな採択について,また,各国それぞれの独自の措置について,一層緊密に連携していくことで一致をいたしました。その他,海洋安全保障を含む地域情勢やグローバル協力についても日米韓で連携していくことで一致をいたしました。会合後,本日の成果をまとめた共同声明を発出いたしました。北朝鮮をめぐる問題を中心に,日米韓で引き続き緊密に連携していきたいと考えます。そして,それに続きまして,14時54分から45分間,日韓外相会談を行いました。この会談においても,北朝鮮問題を中心に突っ込んだ意見交換を行い,北朝鮮に対する圧力を強化していくため,安保理を含む国際社会において引き続き協力していくことを確認いたしました。この後行う各国外相との会談においても,北朝鮮問題を始め,地域及び国際社会が直面する共通の課題について議論していきたいと考えています。
質疑応答
【記者】日米韓のほうについてですが,圧力を強めていくということで,安保理以外の独自の制裁というのは日米韓三カ国が連携して独自制裁を,という議論になったのでしょうか。
【大臣】会合において,日米間それぞれの独自措置についていっそう緊密に連携していくこと,このことについては一致をいたしました。そして具体的な措置の内容については,あらゆる可能性を検討しつつ,今後の国際社会の対応も見ながら,最も効果的なタイミングで実施していきたいと考えています。それ以上については,詳細は控えます。
【記者】大臣こちらに到着後,最初の会談が日米韓,そして続いて日韓と,対北朝鮮の対応を巡って重要度が高いのではないかと思われるのですが,この一週間ほどの滞在の間,日本としてどのようにリーダーシップを発揮していきたいとお考えですか,この問題について。
【大臣】北朝鮮の五回目の核実験は9月9日に実施されました。その直後の国連総会ということですので,この安全保障の議論においては,やはり北朝鮮のこうした挑発行動が大きなテーマの一つになると考えます。是非,日本としましても米国あるいは韓国,こういった国々と連携しながら,こうした国際的な議論,取り組みの中核として役割を果たしていかなければならないと考えます。是非日本の立場を説明するとともに,国際社会として北朝鮮に強いメッセージを送らなければならないこと,そしてそのためにも安保理の決議を始め,具体的な行動において連携をしていかなければならないこと,こういったことをしっかり訴えていきたいと考えます。
【記者】国連の安保理のメッセージ,決議について効果的なタイミングでという先ほど大臣のお言葉ありましたけど,それには安保理の理事国である中国をどう説得していくか,どう連携していくかということが大事だと思いますが,今日の三者会談で中国についてどうアプローチをしていくかという話し合いはあったのでしょうか。
【大臣】安保理における決議の採択について,様々な具体的なやりとりは行いました。ただ,どの国に具体的にどうする云々といった詳細については控えなければならないと思います。いずれにせよ,速やかに新たな制裁を含む安保理決議を採択することの重要性については一致をしたということです。
【記者】安保理制裁は時間がかかるのが常だと思うんですけれども,独自制裁のタイミングについては何か議論は。
【大臣】先ほど申し上げたように,独自制裁については国際社会の取り組み等も見ながら最も効果的なタイミングを考えていかなければならないと思います。ですので,この安保理の議論はじめ,様々な動きをしっかり見極めた上でタイミングも考えていかなければならない,このように思います。
【記者】先行することもありうべしと。
【大臣】予断を持って申し上げることは控えます。情勢を見ながらタイミングを考えていくということです。これから状況を見ながら検討して参ります。
【記者】共同声明の中には,北朝鮮の収入源をさらに制限する方策とありますが,具体的にエネルギー資源の輸出入の規制とかそういった,具体的なメニューまで話は及んだんでしょうか。
【大臣】三カ国の間でかなり突っ込んだ意見交換を行いました。様々なやりとりがありました。しかし,具体的な内容についてここで明らかにすることは控えます。ご指摘の点等において,何か具体的なものを明らかにするということは控えなければならないと考えます。
【記者】先ほどの件なんですが,内容については日米韓でこういう方向でやるという,安保理決議についてですけれども,で一致したという,そういう理解でよろしいですか。
【大臣】緊密に連携していくことの重要性はしっかりと確認しました。しかし安保理の議論自体がまだ続いてこれから行われるわけですから,その中身までは今の段階で確定的に申し上げることはできない。これは当然のことです。しっかりと連携しながら議論をリードしていきたいと思います。
【大臣】会合において,日米間それぞれの独自措置についていっそう緊密に連携していくこと,このことについては一致をいたしました。そして具体的な措置の内容については,あらゆる可能性を検討しつつ,今後の国際社会の対応も見ながら,最も効果的なタイミングで実施していきたいと考えています。それ以上については,詳細は控えます。
【記者】大臣こちらに到着後,最初の会談が日米韓,そして続いて日韓と,対北朝鮮の対応を巡って重要度が高いのではないかと思われるのですが,この一週間ほどの滞在の間,日本としてどのようにリーダーシップを発揮していきたいとお考えですか,この問題について。
【大臣】北朝鮮の五回目の核実験は9月9日に実施されました。その直後の国連総会ということですので,この安全保障の議論においては,やはり北朝鮮のこうした挑発行動が大きなテーマの一つになると考えます。是非,日本としましても米国あるいは韓国,こういった国々と連携しながら,こうした国際的な議論,取り組みの中核として役割を果たしていかなければならないと考えます。是非日本の立場を説明するとともに,国際社会として北朝鮮に強いメッセージを送らなければならないこと,そしてそのためにも安保理の決議を始め,具体的な行動において連携をしていかなければならないこと,こういったことをしっかり訴えていきたいと考えます。
【記者】国連の安保理のメッセージ,決議について効果的なタイミングでという先ほど大臣のお言葉ありましたけど,それには安保理の理事国である中国をどう説得していくか,どう連携していくかということが大事だと思いますが,今日の三者会談で中国についてどうアプローチをしていくかという話し合いはあったのでしょうか。
【大臣】安保理における決議の採択について,様々な具体的なやりとりは行いました。ただ,どの国に具体的にどうする云々といった詳細については控えなければならないと思います。いずれにせよ,速やかに新たな制裁を含む安保理決議を採択することの重要性については一致をしたということです。
【記者】安保理制裁は時間がかかるのが常だと思うんですけれども,独自制裁のタイミングについては何か議論は。
【大臣】先ほど申し上げたように,独自制裁については国際社会の取り組み等も見ながら最も効果的なタイミングを考えていかなければならないと思います。ですので,この安保理の議論はじめ,様々な動きをしっかり見極めた上でタイミングも考えていかなければならない,このように思います。
【記者】先行することもありうべしと。
【大臣】予断を持って申し上げることは控えます。情勢を見ながらタイミングを考えていくということです。これから状況を見ながら検討して参ります。
【記者】共同声明の中には,北朝鮮の収入源をさらに制限する方策とありますが,具体的にエネルギー資源の輸出入の規制とかそういった,具体的なメニューまで話は及んだんでしょうか。
【大臣】三カ国の間でかなり突っ込んだ意見交換を行いました。様々なやりとりがありました。しかし,具体的な内容についてここで明らかにすることは控えます。ご指摘の点等において,何か具体的なものを明らかにするということは控えなければならないと考えます。
【記者】先ほどの件なんですが,内容については日米韓でこういう方向でやるという,安保理決議についてですけれども,で一致したという,そういう理解でよろしいですか。
【大臣】緊密に連携していくことの重要性はしっかりと確認しました。しかし安保理の議論自体がまだ続いてこれから行われるわけですから,その中身までは今の段階で確定的に申し上げることはできない。これは当然のことです。しっかりと連携しながら議論をリードしていきたいと思います。