記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成26年10月10日(金曜日)9時34分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言-ウクライナ最高会議選挙への選挙監視要員の派遣

【岸田外務大臣】10月26日のウクライナ最高会議選挙の公正な実施を支援するため,日本人の有識者及び在ウクライナ日本大使館館員の計10名を選挙監視活動にあたらせる決定をいたしました。今回の選挙が自由かつ公正に行われることがきわめて重要であり,我が国からの選挙監視員の派遣がこのために貢献することを期待いたします。

沖縄関係閣僚会議

【NHK 栗原記者】閣議の前に防衛大臣や沖縄担当大臣など,関係大臣が集まっていたようですけれども,どのようなことについて話し合われたのでしょうか。
 
【大臣】沖縄担当大臣,防衛大臣等,関係閣僚が集まりまして沖縄に関する話題について情報交換・意見交換を行いました。
 
【NHK 栗原記者】日米地位協定の環境補足協定に関しては,今事務レベルで協議が進んでいると思いますけれども,これの策定状況につきましてはどうなっておりますでしょうか。
 
【大臣】日米地位協定の環境補足協定については,これまで8回協定を行っております。引き続きまして,今議論が行われております。日米間で精力的な議論が行われ,調整が進んでいると認識をしております。しかし,引き続きまして,まだこの9回目の議論は行われることになるのではないかと考えております。
 
【NHK 栗原記者】沖縄側は,知事選挙までになんとかまとめてほしいという意向を示しておりますけれども,これについては間に合いそうですか。
 
【大臣】沖縄の負担軽減につきましては昨年12月仲井真知事からも要請をいただいております。この負担軽減の要請については,政府としてしっかり受け止め,全力で取り組むという方針で臨んでいました。環境補足協定の取り扱いを含めて,沖縄の負担軽減については引き続き全力で取り組まなければならないと存じています。いつまで等については申し上げることは控えたいと思いますが,できるだけ早く結果を出すように努力を続けなければならない,課題であると認識しています。

政府訪朝団の派遣

【NHK 栗原記者】  来週16日にですね,党の拉致対策本部が開かれますけれども、それに向けて,それの後なのか,北朝鮮・平壌への調査団といいますか特別調査委員会との面会の派遣についてはどのように検討されているのでしょうか。
 
【大臣】政府としては,北朝鮮側に迅速に調査を行い,そして速やかに結果を報告するようしっかり求めてきております。是非,様々な関係者,議連のメンバーの皆さんももちろんですし,当然のことながら,拉致被害者の家族のみなさま方など関係者の皆様方のご意見はしっかりと受け承り,その上で総合的に政府全体として判断をしていかなければならないと考えています。引き続きまして,対応につきましては政府として今検討を続けております。
 
【NHK 栗原記者】政府の対応としましては,来週の16日以降に検討されると考えてよろしいでしょうか。
 
【大臣】日程等については何も決まっておりません。今現在そうした検討は続けております。どのような結論になるのか,いつ結論を出すのか,これにつきましては今現在は決まっておりません。

産経新聞前ソウル支局長の起訴

【産経新聞 山本記者】弊社の前ソウル支局長の件について伺います。国際社会から大きな批判が出ておりますが,改めてこの件につきましての受け止めを今後の日韓関係の影響についてお聞きしてもよろしいでしょうか。
 
【大臣】まず,ご指摘の件につきましては,政府としましてはこれまでも韓国政府に対して懸念を伝え、慎重な対応を求めてきました。そして,このたび前支局長が起訴されたことにつきましては,報道の自由,さらには日韓関係の観点から,きわめて遺憾であり,事態を深く憂慮しております。こうした考え方に基づいて,昨日も伊原局長から先方韓国の公使に対しまして厳重に申し入れを行った次第です。
 あわせて昨日は,韓国ソウル現地におきましても申し入れを行いました。
 
【記者】今後の日韓関係に影響は。
 
【岸田外務大臣】今回の起訴内容につきましては,我が国としまして昨日把握をいたしました。この内容等もしっかりと精査した上で,必要があれば対応は考えていかなければならないのではないかと考えています。とりあえずは現状は以上です。
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