記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成26年2月4日(火曜日)8時35分 於:官邸エントランスホール)
内閣府職員の変死事案
【TBS 井本記者】内閣府の職員が九州で遺体となって発見されました。捜査中でなかなか言えることも少ないかと思うのですけれども、今までわかっている事実関係を教えてください。
【岸田外務大臣】まず、極めて痛ましい出来事であり、残念なことです。私(大臣)が承知しておりますのは、この職員、米国に留学中であり、研究の一環として韓国でのセミナーに出席することを内閣府に申し出て承認を受けて行ったということです。それ以外詳細につきましては、内閣府にお聞きいただきたいと存じます。いずれにせよ、今捜査中で、これ以上私(大臣)から申し上げることはありません。
【TBS 井本記者】捜査共助など、韓国とはあると思うのですけれども、外務省として、これから対応はどのようなことをお考えでしょうか。
【岸田外務大臣】引き続き捜査の状況等を見た上での対応になると思います。今の所は捜査の行方を見守るといった状況にあります。
日露関係
【TBS 井本記者】先週次官級協議、日露で大臣も外相会談をやられたかと思うのですが、今週末にはソチで総理が首脳会談に臨まれます。底上げして関係改善ということなのでしょうけれども、どのようなことを首脳会談に期待されていますでしょうか。
【岸田外務大臣】日露の間においては、昨年4月、総理が10年ぶりに二国間訪問を行い、それから4度の首脳会談が行われ、そして、11月には初めての2+2も開催されました。そして、今年に入りまして、先日、次官級協議が行われ、ミュンヘンで外相会談が行われ、そして、この後、首脳会談が行われるということで、是非、今後もテンポよく、こうした両国間のハイレベルの交流を積み重ねていきたいと思います。そして、そのことによって日露関係全体の底上げを図り、平和条約問題についても議論を進めていきたいと考えています。
日米関係
【産経新聞 水内記者】大臣は今週末、米国に行かれると思うのですけれども、4月にオバマ大統領が訪日されるかどうか、様々な報道もありますけれども、もしされるとするならば日程の振り方とか、日本側にもいろいろな思いがあると思うのですけれども、今度、ワシントンに行かれて訪日の調整等、大臣はどのように臨まれるのでしょうか。
【岸田外務大臣】今週、事情が許せば訪米したいと考えています、今調整中です。そして、もし、訪米し日米外相会談が行われたならば、まずは、今年、ガイドラインの見直し等、引き続き日米同盟にとって大切な年になります。是非、今年の日米関係につきまして、今後の見通し等も含めて確認する、こうした会談にしたいと考えております。
その中で、オバマ大統領の訪日ですが、現状は何もまだ日程は決まっておりません、ですから、まだ、具体的なものは何も決まってはおりませんが、おそらく、その話題も出るのではないかと想像はいたします。
日本海呼称問題
【TBS 井本記者】米国のバージニア州の下院で、「日本海」と並んで韓国側の表記を表記する旨の法案が可決されました。可決される見通しがかなり強いのですけれども、これについて外務省の対応というのは、どのようにお考えでしょうか。
【岸田外務大臣】まず、日本海というのは国際的にも認められた唯一の呼称であり、米国 政府自身も日本海の単独呼称を行っている、こういった状況にあります。是非、この日本海という名称についての正しい考え方、我が国の立場というものについて、引き続きしっかりと説明をしていかなければいけないと思っております。
具体的な米国の議会の動きについて私(大臣)から申し上げることは控えなければなりませんが、是非、こうした理解を得るべく引き続き適切に対応し努力をしていきたいと考えています。
インフルエンザの流行
【日本テレビ 中村記者】閣僚の中でインフルエンザが随分流行っているのですけれども、閣議でそういう話しは。
【岸田外務大臣】当然のことながら話題にはなっておりました。お互い気をつけなければならないと。
【日本テレビ 中村記者】大臣は特に予防とかされていますか。
【岸田外務大臣】予防接種は受けております。それ以外は、手洗い、うがい、まめに行っております。