記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年8月25日(火曜日)8時45分 於:官邸エントランスホール)

南北非武装地帯における砲撃:南北間の接触と合意

【日本テレビ 鳥羽記者】朝鮮半島についてですが,今日未明に南北が対談で,合意しました。この合意の受け止めをまずお願いします。

【岸田外務大臣】北朝鮮の動向,南北間の接触につきましては,強い関心を持って注視をしてきましたが,今般,南北間の接触が合意に達したこと,これをまず歓迎したいと思います。
そして,北朝鮮が挑発行動を自制し,今回の合意が地域の緊張緩和や諸懸案の解決につながることを期待したいと思います。いずれにしましても,政府としましては,米国,韓国等とも緊密に連携しながら,引き続き緊張感を持って対応していく考えです。

露副首相の発言

【日本テレビ 鳥羽記者】ロシアなのですが,メドヴェージェフ首相の択捉島訪問については日本側から抗議をしていますが,それに対応するというかたちなのですけれども,ロシアの副首相がハラキリしたらいいだとか,自身のツイッターに書き込んでいるのですが,これの受け止めをお願いします。

【岸田外務大臣】そうした非建設的な発言について一々コメントするのは控えます。いずれにしましても,今回メドヴェージェフ首相が択捉島を訪問したことについては,日本の立場と相容れず,そして,日本の国民の感情を傷つけるものであり,大変遺憾に思っております。私(大臣)自身もアファナシエフ大使を召致し,直接抗議を行いました。
 ロシア側が北方四島をめぐって一方的な行動を続けていることについては,懸念しており,ロシア側に対しましては,平和条約締結問題を含めて,日露関係において建設的な行動を強く求めていきたいと考えます。

【朝日新聞 松井記者】ロシアについてですが,今のハラキリ発言も含め,もろもろの国際的な出来事によって,大臣の訪露ですとか,プーチン大統領の訪日,あと,秋の国際会議での首脳会談に影響は出ますか。

【岸田外務大臣】私(大臣)の訪露,あるいはプーチン大統領の訪日については,何も決まったものはありません。引き続き,様々な点を総合的に勘案していくものであると考えております。
 いずれにしましても,大事なことは,重要なことは,北方四島の帰属の問題を解決して,平和条約を締結していく,こうした基本的な問題を解決していくことであると考えます。
 そういった観点からは,粘り強く交渉をしなければならないと思いますし,政治的な対話,これは引き続き大切にしていかなければならないと考えます。
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