記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成25年8月30日(金曜日)10時18分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言-ブラジル及びアルゼンチン訪問について

【岸田外務大臣】9月1日から9日までブラジル及びアルゼンチンを訪問させていただきます。
 ブラジルは、資源豊富な広大な国土と約2億人の人口を擁し、目覚ましい経済発展を遂げています。経済を始めとする日伯関係の一層の強化を図ります。また、ブラジルは世界最大の日系人社会、約150万人を擁する親日国であり、日系人とのこのネットワーク構築を図ります。
 また、アルゼンチンにおきましては、第125回国際オリンピック委員会、IOC総会に出席する予定です。東京招致実現のため、東京の魅力、開催の意義などをぎりぎりまで訴える所存です。

シリア情勢

【テレビ東京 山口記者】緊迫するシリア情勢ですけれども、米国、英国、フランスなどが軍事行動を含めた対応について検討を進めているところですが、一方で英国等では議会の反対があったりだとか、各国の動向が注目されているのですけれども、大臣として、今のシリア情勢をどのように御覧になっているのかという点と、仮に軍事行動に踏みきった場合に、どのようなタイミングで立場を表明すべきだと考えているのかお願いします。

【岸田外務大臣】まず、シリア情勢につきましては、総理からも会見の場等において、説明させていただいておりますように、まず化学兵器が使用された確立は高いと認識をしております。化学兵器の使用、これは人道上、極めて大きな問題でありますし、こうしたことを許してはならないと思っています。そして、こうしたシリア情勢の事態の悪化、これを招いたのは、これも従来から申し上げておりますように、アサド政権に大きな責任があると考えております。
 そして、こうした認識を基に我が国としては、引き続きしっかり、まずは情報収集にあたらなければならないと考えていますし、そして、関係国としっかり連携することによって事態改善のための外交努力を続けていかなければいけない、このように考えています。そして、各国とも様々な動きがみられます。是非、こうした状況についてはしっかりと注視していかなければならないと思いますし、連携をしっかりと深めていかなければならないと思っておりますが、これから仮定の話でどうなった場合にどうするのかということについては、現時点ではコメントは控えたいと存じます。

【産経新聞 水内記者】本日、閣議の前に関係閣僚の方々がシリアをめぐって会合を開かれたと思うのですけれども、そこで総理から具体的に、どんな指示があったのでしょうか。

【岸田外務大臣】関係閣僚会議においては、まずはシリア情勢について情報を共有し認識を共有する、こうしたことが行われました。そして、総理からの指示もありましたが、詳細については、官房長官から一括して御説明する、こういったことになっていますので、是非、官房長官のほうからお聞きいただきたいと存じます。

【NHK 渡辺記者】今、関連で情報収集にあたるということでしたけれども、その情報収集の過程において、外相同士で米国やそれから英国、フランスとか関連国との今後のやりとりというのは、今のところ予定されていますでしょうか。

【岸田外務大臣】もちろん、米国、英国をはじめ関係国との連携、あるいは情報の共有、これは大変重要だと考えています。そして、様々なレベルで、それは実際に行われております。引き続き、努力をしていきたいと思っています。

朝鮮半島出身の民間人徴用

【共同通信 渡辺記者】戦時徴用工を巡る韓国の訴訟で、日本側の敗訴が最高裁で確定すれば、政府として国際司法裁判所に提訴することを検討するという一部報道がありました。方針はいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】報道は承知しております。ただ、この件については、今係争中の案件ですので、現時点で政府としてはコメントすることは控えたいと思います。
 ただ、一般論として、この問題について、我が国の立場は従来から一貫しております。その立場に基づいて、日本としても官民一体となって対応していかなければいけないと思います。

IOC総会

【共同通信 渡辺記者】南米訪問の関係ですが、アルゼンチンではIOC総会に向けて、IOC委員の方々に、どのようなところに力点をおいて大臣としてはアピールされるお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】今回の東京でのオリンピック・パラリンピックの開催につきましては、様々なアピールすべき点はあるとは思いますが、外交の立場から、私(大臣)自身の立場からは、特に今回の東京オリンピックの開催にあたっては、先の東日本大震災において、多くの国々から支援をいただいた、こうした支援に対する感謝の気持ちを示す、大変良い機会ではないかというようなこと、更には、こうした復興にあたってスポーツというものがいかに大きな役割を果たしてきたのか、こういった点について、従来からも各国外相等、会談する方々にアピールをしてきました。
 私(大臣)の立場からはそういった点に特に力点をおいて、しっかりアピールをさせていただきたいと考えています。
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