記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成30年9月6日(木曜日)14時11分 於:ドイツ・ベルリン)

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冒頭発言

【河野外務大臣】今日,約半年ぶりのドイツ訪問となります。外務大臣として2回目のドイツ訪問ですが,ベルリンを訪れるのは外務大臣としては初めてです。
 日本とドイツは第二次世界大戦を経て,戦後の自由で開かれた国際秩序の下,平和国家として発展してまいりました。今,この国際秩序が揺らぐ中,ルールに基づいた国際秩序の維持・強化のため,両国が一致して緊密に協力をしていく必要があるという思いを新たにしたところでございます。
 こうした考えについては,7月でしたか,マース外務大臣がいらっしゃった時にこうした考えで一致をしておりますが,今回メルケル首相の表敬の中でこうした認識でやはり一致をするとともに,メルケル首相の方から日本と一層強力をしていきたいという話がありました。
ドイツは,2019年から安保理の非常任理事国となります。北朝鮮問題について,私(大臣)の方から,各国が安保理決議を完全に履行することが不可欠であるということを申し上げ,北朝鮮問題について日独緊密にこれからも連携をしていこうということを確認をいたしました。
 また,アジアをはじめとする国際情勢についても,メルケル首相とかなり広く意見交換をさせていただきました。来年大阪で開催されるG20について,日独が協力をしていこうということで様々やりとりを強化していきたいというふうに思っています。
 この後は,ドイツの最大与党でありますキリスト教民主・社会同盟院内会派の会合において,与党の幹部の方々に対して,日本の外交政策,あるいは日独の両国関係の展望について,話をしたいと思います。北朝鮮をはじめ東アジア情勢についても率直な話をさせていただきたいと思っております。
 また最後にマース外相と,外相会談を行う予定にしております。戦後の自由で開かれた国際秩序の下で,平和国家として発展してきた日本とドイツが,この国際秩序の維持・強化のために一層協力していくことは当然のことだろうと思っておりますが,2021年日独交流160周年という節目を迎えますので,現在の二国間の良好な関係を当然視することなく,さらに協力関係を深めていくために努力をしてまいりたいと思います。

質疑応答

【記者】メルケル首相との会談内容についてお伺いしますが自由に開かれた国際秩序の維持ということですけれども,米中摩擦が過熱していまして,アメリカが中国に対して新たな制裁を発動するのではないかということもいわれていますが,こうした現状についてメルケル首相とどのようなやりとりをしてどのような一致点があったのでしょうか。

【河野外務大臣】少なくとも貿易に関していえばWTOを中心とした多国間,多角的な貿易レジームが現にあるわけですから,これをやはり世界的にきちんと維持,強化していくという認識を共有していると言ってよろしいかと思います。米中世界最大の経済力,二番目の経済国ですからここがやはりこうした現在の貿易レジームに反するようなことをやられては大きな混乱を経済的に起こすことにつながりかねませんので,そこは両国ともしっかり共有していただきたいと思います。

【記者】別件で二点お伺いします。南北首脳会談が3回目になりますけれども,18日から平壌で開かれることになりました。また特使が記者会見で金委員長がトランプ大統領の一期目までに非核化をするというような意向の表明があったようですけれども,今後のこの首脳会談を通じた進展をどのように期待しますか。

【河野外務大臣】韓国側からあらかじめいろいろとご説明いただいておりますが,この南北の会談が米朝の首脳が合意をした非核化の具体的な進展につながるような発展を見せることに期待をしていきたいというふうに思っております。

【記者】韓国側からその日程等について説明があったということですか。

【河野外務大臣】韓国側からは様々,これまでも意見交換をしておりますが今回もきちんとご説明をいただいています。

【記者】関連で金正恩委員長は実験場あるいは核施設の廃棄を進めているにもかかわらず,国際世論の理解を得られないと不満も述べていたようですけれども,日本として北朝鮮の非核化の動きというのは現状進んでいると分析されていますか。

【河野外務大臣】北朝鮮が核の実験場を閉鎖したり,あるいはミサイルエンジンの実験場を解体をしたということは認識をしております。そうした動きが不可逆的なものでなければなりませんし,やはりなんと言っても非核化にむけてさらなる具体的なステップというのが必要になると思います。北朝鮮がなるべく早く核施設を申告してIAEAがきちんと査察することができる,そういうかつての体制に戻ってくることに期待しています。

【記者】別件になりますが,北海道で大きな地震がありましたが,諸外国から支援の申し出等,外務省としての対応がありましたらお願いします。

【河野外務大臣】一部の国・地域から支援の申し出をいただいております。また韓国の文大統領,オーストラリアのモリソン新首相からもお見舞いのメッセージをいただいたりしています。外務省として必要なところについては,支援の申し出をお受けすることもあるかと思います。それは必要に応じてしっかりとお願いをしていきたいと思います。

【記者】メルケル首相から地震についてなにかありましたか。

【河野外務大臣】メルケル首相からも地震あるいは台風の災害と言うことについてもお話をいただきました。

【記者】来年のG20に先だってメルケル首相が単独で日本にいらっしゃるという話が今日ありましたでしょうか。

【河野外務大臣】是非訪日をしてくださいというお願いをさせていただきました。メルケルさんからはまず今年のG20で首脳会談をできればやりましょうとお話がありましたので,そうした調整をしっかりやっていきたいと思います。

【記者】本日のメルケル首相との会談の中で,コーカサス地域に於ける日独の協力についてというのは話は出たのでしょうか。

【河野外務大臣】コーカサスにメルケル首相も行ってらっしゃいましたので,コーカサスについての認識についての話はありましたが,どちらかというと経済あるいは東アジア情勢というのが中心でした。

【記者】南北首脳会談の日程が決まったということで,メルケル首相の方からはこれに関してなにか言及がありましたか。

【河野外務大臣】東アジアに関する北朝鮮情勢について,私の方からいろいろ日本側の認識をお話させていただきました。それについて安保理決議をしっかり維持していく必要があるといことで認識を共有できたというふうに思っています。

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