記者会見

河野外務大臣会見記録

(平成29年10月24日(火曜日)9時36分 於:官邸エントランスホール)

衆議院選挙関連

【記者】まず,選挙の結果についてです。自公両党で313,3分の2を超える議席を獲得しましたけれど,まずこの結果についての受け止めをお願いします。

【河野外務大臣】お陰様で連立与党,過半数を超える議席を頂きまして,国民の皆様から引き続きご信任をいただいたと思います。これだけの議席を頂戴をいたしましたので,謙虚に国政に当たっていきたいと思います。

【記者】その謙虚に国政に当たっていきたいということについて,昨日,総理も謙虚な姿勢,そして真摯な政権運営ということをおっしゃいましたけれども,具体的な行動としてはどのようなことを,外交分野からしてどのような行動が必要だというふうにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】外交の分野でいけば,北朝鮮の危機というのは相変わらず続いております。それ以外にも懸案事項が多々ありますので,付託を頂きました国民の皆様の幸せと日本の未来をしっかり見据えて,やるべきことを一つずつ確実にやってまいりたいと思います。

北朝鮮情勢

【記者】北朝鮮についてですが,モスクワでの国際会議でアジア大洋州局長が,北朝鮮の外務省の局長への接触を図ったり,また北朝鮮側もアメリカとの水面下と言いますか,対話は止まっているわけではないというふうな趣旨の発言をしたというように伝えられております。今現状,北朝鮮をめぐるそういった外交状況というのは,どのようなものと理解されていますでしょうか。

【河野外務大臣】国際社会は一致して北朝鮮に対して,きちんと圧力をかけていこうということで動いておりますので,引き続き北朝鮮に対して,きちんと圧力をかけて,北朝鮮の今の体制が核やミサイルの開発は無意味だ,むしろ北朝鮮の未来のためには,きちんと核・ミサイルの開発をやめて交渉のテーブルに着く方が,北朝鮮にとって得だという認識を持たれるように,国際社会としてきっちり足並みをそろえていきたいと思います。

【記者】まだ対話の時期ではないということですか。

【河野外務大臣】北朝鮮がきちんと核・ミサイルを放棄するという明確な意思を表すことが必要だと思います。

今後の外交方針

【記者】政権基盤が安定したことで,中長期的な視点から戦略を立てることが可能になったと思うんですけれども,河野外交,これから改めてどのように展開していこうとお考えですか。

【河野外務大臣】一つは,短期的にも北朝鮮というのが大きな課題になっておりますが,日中,日韓,あるいは日露といったものを始め,中東についても更に深くコミットしていく必要があると思いますし,気候変動などの地球的な課題というのに,これもしっかり取り組んでいかなければいけないと思っております。

核兵器廃絶決議案関連

【記者】金曜日に,核廃絶決議の理解を求めるビデオメッセージを出されたんですけれども,改めてどういう意図を込められているのか・・・。

【河野外務大臣】核兵器禁止条約は残念ながら核保有国の賛同を得られず,非核保有国についても分断が進むということになりました。核兵器禁止条約は核軍縮に対する重要性を広く認識していただくという意味では非常に意味があることだと思いますが,現実的には核保有国並びに核の脅威の下にある国々の賛同を得られていないということは,この条約だけでは核軍縮は進まないわけですから,現実的に核保有国を始めとする国々が,新たに核軍縮・不拡散の重要性にコミットするということを明確に意思表示をしてもらうというのが大事なんだろうと思っております。
 今回の日本の決議案は,まず核保有国,あるいは核兵器禁止条約に賛成した国,反対した国,すべての国にもう一度,軍縮・不拡散に対するコミットメントを明確に意思表示をしてもらう,そういうものにしていきたいと思っておりまして,今,共同提案国がその三つのグループの中,いずれも共同提案国になる国が出てきてくれておりますので,呼び掛けを広くやっていきたいと思っています。

【記者】まだ十分に理解が得られてないんじゃないかという思いから,改めてああいうビデオメッセージを出されたのですか。

【河野外務大臣】今回の我々の狙いは,まず核保有国を含め,すべてのグループが核軍縮に対する重要性にコミットしてもらう,ということを狙いにしているということを明確に伝えたかったということです。

アフガニスタン支援

【記者】アフガニスタンのですね。治安部隊の育成に日本も支援していますけれども,そのお金がですね,実在しない警察幹部の育成とかに使われて,不正に使われていたんじゃないかというふうにアメリカの監察官が発表していますけれども,それについて・・・。

【河野外務大臣】調べます。

衆議院選挙関連

【記者】今回の選挙で,小泉進次郎さんを抜いて得票数が1位でしたけれども,何か受け止めがあれば・・・。

【河野外務大臣】ありがとうございます。

選挙後の初閣議

【記者】今日,選挙が終わって初めての閣議ということですけれども,閣議で総理からの指示というか,そういったものはありましたでしょうか。

【河野外務大臣】特に,今日は淡々と。いろいろありました。外務省がらみのことはいろいろありましたので,淡々と終わりました。

【記者】外務省がらみのことというと・・・。

【河野外務大臣】いろいろと。

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