記者会見

河野外務大臣会見記録

(平成29年8月3日(木曜日)20時36分 於:官邸会見室)

【河野外務大臣】外務大臣を拝命いたしました河野太郎でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。戦後史に名を残す岸田外務大臣の後を引き継ぐことになりましたので,心して全力で仕事をして参りたいと思っております。北朝鮮の核やミサイルをはじめ,日本を取り巻く安全保障の環境がかなり激しく変わる中でございますので,きちんと成果が出るように頑張って参りたいと思っております。外交の使命は国民の平和・安全・繁栄,こうしたものをしっかり守っていくことにあります。そのためにやらねばならないことを官邸と連携をしながらきちんとやり遂げて参りたいと思っております。北朝鮮の,繰り返しますが,核やミサイルの問題で安全保障を巡る環境が大きく変わっているところでございますので,これまで以上に日米同盟をしっかりと強化をして参りたいと思います。
 二つ目に,近隣の韓国や中国,ロシア,あるいはモンゴルといった国々との協力関係を深めていかなければならないと思っております。
 三つ目に,保護主義が台頭している中にあって,自由貿易の旗振り役を日本がしっかりと務めていくということが大事になってくるだろうと思います。
 四つ目に,最近の天候を見ても気候変動の影響は,この地球という星に非常に大きな影響を及ぼし始めております。また,軍縮,核不拡散,あるいは貧困の撲滅といった地球規模の問題の解決の為に積極的な役割を日本が果たしていく必要があるだろうと思っております。
 また,中東の平和と安定はエネルギー,その他のことを通じて日本に大きな影響を及ぼします。中東の問題に我が国としてしっかりとコミットして参りたい,そう考えているところでございます。
 今日の午前中に自由民主党の行政改革推進本部長として最後にやった仕事が,外務省に対して,もう少しこういうことをやって下さいという提言を外務省に色々申し上げるのが最後の仕事でございましたが,申し上げている最中にこれは明日から自分でやらなければいけないなと思って,そこはしっかりやらねばならないと思っております。前回の行革担当大臣の時のように政府内での議論は遠慮なく活発にやらせていただいて,ひとたび方針が決まれば内閣の一員として,その遂行に全力をあげて参りたいと思っております。私の方からは以上でございます。

【記者】原子力政策についてお尋ねします。大臣は昨年10月に核燃料サイクルについてはそろそろやめたらどうかというふうに発言されていると思いますが,来年7月に満期を迎えられる原子力協定について延長すべきだというふうにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】核燃料サイクルについては,所掌外でございますのでお答えをする立場にございません。原子力協定につきましては,来年の7月16日に30年の期間が終了するわけでございますが,これはそのまま失効するわけではなく,日米どちらかが終了を通告しないかぎりは続くわけでございます。原子力協定が今の我が国の原子力利用の一つの基盤であることを考えますと,政府内,あるいは日米の緊密な連携をしながら協定のあり方を含め考えていかなければならないと思っております。

【記者】日米地位協定の問題についてお尋ねします。沖縄県が負担が大きいという中に,地位協定の問題というのがありまして,事件・事故があるたびに,そういう問題が,地位協定をもっと抜本的に変えて欲しいという声につながっています。お父様が外務大臣時代に,1995年少女乱暴事件が起きました。あの時もそういう声があがりましたけれども,結局,運用の改善というところで終わりまして,沖縄県民からすごい批判がありました。一方で,大臣の地元である神奈川は第2の基地県であります。いろんなそういう矛盾を抱えている一つの負担があると思います。6月にはイージス艦の死亡事故もありました。それで抜本的に変えるべきだという声があると思います。この地位協定の問題についてどうお考えかというのがひとつと,アメリカに働きかけて,抜本的に改定するというお考えがあるかどうか,この2点をお伺いします。

【河野外務大臣】私も第二の基地県である神奈川選出の議員でございますので,この地位協定の問題あるいはそれにまつわる様々な問題については認識をしております。どういうやり方がいいのか,現実的に実効性のあることをやらなければならないと思っておりますので,どういうやり方がいいのか,しっかり研究してまいりたいと思います。

【記者】今,大臣は,韓国との協力関係を深めていかなければならないとおっしゃいましたが,韓国との間では慰安婦問題というのが問題になっておりますので,慰安婦問題については,お父様の官房長官時代にお出しになった河野談話が,日本が慰安婦を強制連行したと内外に誤解が広がる原因になりましたので,この点についてどうお考えでしょうか。

【河野外務大臣】政府の慰安婦問題に関しては,総理の戦後70年の談話,それと岸田外務大臣の時に両国政府が確認した日韓合意,それに尽きると思っております。日韓合意が着実に進展されることが望ましいと思っております。

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