記者会見

報道官会見記録(平成20年6月)


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報道官会見記録(平成20年6月25日(水曜日)17時00分~ 於:本省会見室)

中国・四川省大地震チャリティー

(報道官)冒頭私から一つは御案内、もう一つは発表事項がございます。最初の御案内ですがお手元に配布させて頂いております。中国の四川省大地震の際に南山中学校が現地の綿陽市という所にありますが、被災をして、その校舎の復旧が必要になっているということでこの学校の校舎の復旧支援を目的とするチャリティーの行事を来週月曜日に東京で開催するということの皆様への取材の御案内です。何故敢えてこの場でご披露するかということですが、この行事は「オリジナル漫画オークションと映画試写会の夕べ」と銘打っております。実はこの南山中学校というところは今年の3月に日中友好協力年の記念行事の一環として行われた日本青少年代表団中国訪問の訪問先でありました。そういう関係があるということでこの復旧支援に有志の方が立ち上がったということで、今回のチャリティ-イベントには中国と縁の深い漫画家の方や企業・団体の協力を得て開催されます。この主催者は社団法人日本漫画家協会、及び四川大地震チャリティーイベント実行委員会の二者、発起人として小林陽太郎新日中友好21世紀委員会座長の他に中山外務大臣政務官も名を連ねておられます。外務省、或いは在京の中国大使館他がこの行事を後援しております。詳細はお配りした資料を御覧頂いてご都合がつけば取材をお願いしたいと思っております。

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深夜タクシー利用時の物品の供与問題

(報道官)二つ目は発表事項ですが、先程官房長官が各府省が実施をしたタクシー券の利用に関する結果を発表されました。外務省については今月6月6日までに外務本省の職員に対し残業用タクシー券利用に係わる調査を行いましたが、今般改めて在外公館の職員も対象に含め更に徹底した調査を行いました。その結果、1名の在外公館職員について品物及びビールの提供をそれぞれ複数回受けていたことが判明しました。また、4名の職員について100円から150円程度のアルコール以外の飲料の提供を1回、2名の職員については2回受けていたことが判明しました。これらの結果については倫理審査会にも報告しており、何れについても倫理法及び倫理法の倫理規定との関係で問題となるものではないとの結論を得ております。外務省としては国民の皆様の誤解を招くことの無い様に公費でタクシーを利用する場合には運転手から金品等の提供を受けること及び特定の運転手を指定して利用することは厳に慎むように全職員に求めたところであります。

(問)タクシーの件ですが、実際に供与を受けた時期はいつになりますか。

(報道官)恐縮ですが時期については私の手元にその資料がありません。他方、ご承知かと思いますが何れにしても倫理法が制定されたのが平成12年度ですから、それ以降今日迄の間ということで調査をしたということです。

(問)1名が受けた品物はどのようなものですか。

(報道官)この在外公館の職員については本省勤務の時にタクシー運転手からビールセット10本組と鮭の切り身などの冷凍パックを1回ずつ、また、ビールを20回程度に渡って受け取ったという報告がありました。何れにしてもこの結果については倫理審査会に報告をしておりまして倫理審査会として倫理法、及び倫理規定等の関係では問題となるものでは無いという結論を得ているということであります。

(問)その結論はいつ出ているのでしょうか。

(報道官)今回発表するに際して倫理審査会の方に、こうした省庁からの報告が行っている訳です。具体的な内容の報告を受けた上で、倫理審査会の方としては、倫理法違反で問責をする範囲について審査会としての考え方が各府庁に示されておりまして、その考え方に従って今言ったような判断が下されたということです。

(問)他省庁に比べて非常に少ないように感じますが、どのように思われますか。

(報道官)他省庁と比較してどうということをコメントする立場にはないと思います。何れにしても外務省については基本的には厳格に実施してきたということがあると思います。

(問)利用されたのは個人タクシーですか。

(報道官)個人タクシーです。

(問)同じタクシー運転手から20回程度ビールだとか物品等の供与を受けたということですか。

(報道官)そうです。

(問)倫理審査会の方は倫理規定に接触していないということでしたがビール券や鮭の切り身等を受けたことについて報道官は外務省幹部としてどのように思われますか。

(報道官)倫理審査会の判断として今申し上げたような判断が示されたということですが、外務報道官の立場からいえば、もちろん今後、このような問題があってはならないと、全省員に通達したということで今後、こういうことが無いようにすべきだと考えています。

(問)タクシーの手配のシステムですが2階の北口からチケットを貰って手配するのですか。

(報道官)私自身の経験からは、外務省が使うタクシー会社があり、そこに規定に従って電話をして配車をして貰う、色々な会社があるわけで、深夜いわゆる最終電車がなくなって公共交通機関で帰宅できない場合にタクシー券の利用が認められている訳ですが、全省庁が使う訳ですから電話をして予約が取れないということがあって、また他にかけ直して連絡が取れたところでタクシー会社が配車を確定して、その車番号が私どもに通知されてその車に乗って帰宅するというのが通常のやり方です。

(問)それでは何故、特定の個人タクシーとこういう関係が生じるのですか。

(報道官)利用する場合の中に当然個人タクシー、個人タクシーの連合会がありますよね。個人タクシーということで連絡を取ることは可能です。

(問)特定の運転手を指定することも可能ですか。

(報道官)特定の運転手を指定することも可能だったということだと思います。ただ、ここで申したように外務省としては少ないと言えると思います。

(問)そういうシステムは今でも可能だということですか。

(報道官)今も個人タクシーを使えるかどうかということですか。その点については後で確認の上回答させて頂きます。

(問)その職員というのは課長級とか幹部の人だったんでしょうか。

(報道官)今申し上げた人定事項以上のことは申し上げられません。

(問) 幹部か一般職員かどちらだったかだけでも。

(報道官)それ以上の内容について明らかにすることは差し控えたいと思います。

(問)処分の対象にはならないということですか。

(報道官)その通りです。

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外務省内の機構について

(問)今日の報道で中国課が中国・モンゴル課に変わるという話ですがどうでしょうか。

(報道官)今の話は機構の話ですが私は承知していません。今の時点でそうだとか言う材料を持っておりません。

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G8外相サミット

(問)明日からのG8外相会談ですが、偶然にも北朝鮮が核の申告をするということですが、今後不拡散問題でテーマになると思いますが、日本にとっては拉致問題ですが、G8の中で北朝鮮問題をどの様に取り上げていくつもりでしょうか。

(報道官)これは今年のG8サミットの議題がご存じの通り、経済では世界経済、気候変動、アフリカ開発、そして政治課題ということで主に不拡散と平和構築ということで整理されています。外相会談ではご存じの通り政治問題に特化して議論するということで、これも大臣がいろんなところでお話になっていますが、不拡散の問題とりわけ地域情勢ということも含めて北朝鮮やイランの核問題は極めて重要性の高い議題ということで取り組んでいます。当然のことながら今六者協議というプロセスで北朝鮮の非核化という最終目標、日本の場合にはご案内の通り拉致、核ミサイルという問題の解決を通じて、また不幸な過去を清算して日朝国交正常化ということを目標としてやっているわけです。G8外相会談を通じて北朝鮮の非核化という大目標に向かって、G8としての足並みをそろえて、さらに六者会合に対する我々の取組に対する支持を取り付けることに全力を挙げて取り組むということだと思います。

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(参考)25日の外務報道官会見の際の質疑の補足資料

(問)外務省の残業タクシーの利用にあたり、個人タクシーは利用できるのか。特定の運転手を指名することは今もできるのか。

(答)タクシーを利用する際には、外務省が契約している個人タクシーの協同組合も含めた業者又は団体の予約センターに電話でタクシーの予約を依頼し、予約センターから無線番号を取得した上で、守衛の確認、・打刻を経てはじめてタクシー券の発券を受ける制度となっている。
 このため、特定の運転手を指名することは基本的にできない仕組みとなっているが、今般改めて特定の運転手を指定して利用することは厳に慎むよう全職員に求めたところである。


報道官会見記録(平成20年6月24日(火曜日)17時00分~ 於:本省会見室)

「日本・ドナウ交流年・2009」について

(報道官)冒頭、一点発表事項があります。「日本・ドナウ交流年・2009」についてです。2009年は日本とオーストリアの外交関係開設140周年、更に日本とハンガリーの外交関係開設140周年、外交関係再開50周年、それから3か国目としてルーマニアですが、日本とルーマニア外交関係再開50周年、4か国目として日本とブルガリア外交関係再開50周年ということで、ドナウ川が流れるこれら4か国と日本との記念すべき周年が重なる2009年を「日本・ドナウ交流年・2009」と名付けて2009年を通じて日本とこれら各国との間で各種記念行事を行う予定になっております。それから後でお配りしますがロゴマークも決定致しました。ロゴマークは4か国を流れるドナウ川とこれら4国で日本のシンボルとして定着している桜の花をモチーフとして、それらが融合し美しい調和を作り出している様子を表しているものであります。冒頭、一点発表事項があります。「日本・ドナウ交流年・2009」についてです。2009年は日本とオーストリアの外交関係開設140周年、更に日本とハンガリーの外交関係開設140周年、外交関係再開50周年、それから3か国目としてルーマニアですが、日本とルーマニア外交関係再開50周年、4か国目として日本とブルガリア外交関係再開50周年ということで、ドナウ川が流れるこれら4か国と日本との記念すべき周年が重なる2009年を「日本・ドナウ交流年・2009」と名付けて2009年を通じて日本とこれら各国との間で各種記念行事を行う予定になっております。それから後でお配りしますがロゴマークも決定致しました。ロゴマークは4か国を流れるドナウ川とこれら4国で日本のシンボルとして定着している桜の花をモチーフとして、それらが融合し美しい調和を作り出している様子を表しているものであります。

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北朝鮮問題

(問)北朝鮮の核申告が26日という風に言われているのですが、何か正式な発表とか連絡とかされているのでしょうか。

(報道官)今朝、大臣もこの場でお答えになられたと承知していますが、何れにしても、日本政府としては、北朝鮮が今週26日に申告を提出する意向を示したと承知しています。この情報については、様々なレベルで米国政府から確認をしているということであります。それ以上に発表があったとは承知しておりません。

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報道官会見記録(平成20年6月18日(水曜日)17時32分~ 於:本省会見室)

東シナ海における日中間の協力に関する発表

(報道官)この後、18時25分に予定しておりますが、高村外務大臣と甘利経済産業大臣が来られて、皆様ご関心の東シナ海における日中間の協力に関する対外発表、それに続きまして質疑応答を設定しておりますので、その際、ご質疑をお願いしたいと思います。

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日米韓首席会合

(報道官)報道発表を先ほどお出ししましたが、明日19日、18時30分を目処で六者会合に関する日米韓三カ国会合を本省にて開催します。米国からは、クリストファー・ヒル国務次官補、韓国からは金塾(キム・スク)外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長が出席され、今後の六者会合の取り進め方等について意見交換を行う予定です。また、その会合に先立って、齋木アジア大洋州局長とヒル次官補の意見交換を、本省のアジア大洋州局長室にて行う予定です。更に、20日午前に、米韓の首席代表による高村大臣への表敬が予定されています。

(問)齋木アジア大洋州局長とヒル次官補の意見交換は、何時頃行うのですか。

(報道官)夕刻ということで17時半を目処に予定していると聞いています。

(問)日韓の意見交換は、予定されているのですか。

(報道官)今私は承知しておりません。またアレンジされればご案内したいと思います。

(問)三カ国会合終了後に、発表などは予定していますか。

(報道官)日米の意見交換後にぶら下がり会見を行い、日米韓の後に報道発表を予定しています。

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報道官会見記録(平成20年6月17日(火曜日)17時03分~ 於:本省会見室)

北海道洞爺湖サミット広報ブースの開設

(報道官)私からは発表することが一点ございます。既に昨日の報道発表でご案内している訳ですが、G8サミットに関する事前の広報ということです。明後日19日から7月9日の、サミットの最終日まで東京都内の地下鉄六本木駅の側にある「スペース六本木」に、情報発信拠点「サミットなびゲート」という場所を開設します。この「サミットなびゲート」では、市民の皆様にG8サミットを是非身近なものに感じて頂いて、そのサミットで議論される、「環境・気候変動」、「開発・アフリカ」といった課題が、解決に向けて一歩でも前に動き出しているということを体感して頂きたいと考えております。会場は、六本木交差点のすぐのところで、昼休みや会社帰り、会食等の前に立ち寄って頂けるような場所です。毎日11時から20時まで開いています。主なブース、広報の中身ですが、一つはパネルの展示ということで、主要なテーマ、サミット洞爺湖に関する解説、それからサミットに関するサミット検定ということで知識をつけてもらうクイズ。それからこれはもう何箇所かで展示されておりますが、触れる地球です。洞爺湖サミット会場に設置する予定ですが、温暖化の現状などを確認出来るデジタルの地球儀です。そういった物もそこに置いて、皆様に触って、それを体感して頂きたいというようなことと、九州・沖縄サミットで首脳が使用した椅子も展示しています。そして、サミットの短冊といったものも用意しているということです。

(問)前回の九州・沖縄サミットの時も、「サミットなびゲート」のようなものはあったのでしょうか。

(報道官)前例はあるということです。

(問)椅子はどういったものなのですか。

(報道官)その時に使われたものの一つということです。

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東シナ海のガス田に関する日中協議

(問)東シナ海のガス田協議の件ですが、連日報道があって早ければ週内に合意が発表されるのではないかと言われておりますが、如何なのでしょうか。

(報道官)今朝の、大臣が会見でお答えしたことに尽きると思います。最後の詰めを行っているということです。先ほど総理が、世界の通信社を対象にした会見に出ていたのですが、同じような質問が出て、総理自らの答弁で、いつということは今はまだ言えない、とにかく最後の詰めを行っているところであるとお答えになっておりました。

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日米韓首席会合

(問)韓国では正式に発表されているようなのですが、19日に韓国と米国の六カ国協議の首席代表が来て、斎木アジア大洋州局長と会い、日米韓の三カ国の首席代表者会合が行われるいうことのようですが、日本としては正式発表されないのでしょうか。

(報道官)そういう報道があることは承知しています。そして、調整が行われていることも否定するような話ではございませんが、具体的な日時について、現時点で決定されていないと聞いております。

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報道官会見記録(平成20年6月10日(火曜日)16時48分~ 於:本省会見室)

中国西部で起きた大地震に対する支援

(報道官)まず、先ほど午後の官房長官の会見で発表があったことに関連しますが、中国四川省大地震に対する追加支援についてです。今回新たに地方自治体他から、あるいは民間団体から提供されたテント、浄水器、飲料水などを明11日の午前羽田空港から中国四川省成都空港にチャーター輸送するべく準備を行っております。今回の輸送分については、地方自治体より提供のあったテント566張、水道関連団体から提供のあった浄水器、その関連機器、飲料水が支援の対象となります。金額的には約8,000万円相当ということで、先般5月31日に発表された上限5億円の中で、こうした資機材の供与に当てられるということです。

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日米文化教育交流会議第23回合同会議開催

(報道官)6月12日及び13日の両日、日米文化教育交流会議、これは通称カルコンと呼んでおりますが、この第23回合同会議が東京で開催されます。このカルコンという会議は、1961年6月、当時の池田首相とケネディ大統領との間の共同声明で設立合意がされ、1962年1月に第1回合同会議を開催以来、二年に一度、東京とワシントンDCで交互に開催されてきています。今回の会議には日米双方の委員、日本側委員長は、槇原稔三菱商事相談役、米国側委員長はティエリー・ポルテ新生銀行代表執行役社長が出席します。この会議では、日米両国間の有識者による文化・教育・知的交流に関する今後のあり方や施策を示す「カルコン報告書」が日米合同で作成され採択されます。12日には、同委員会から外務省及び文部科学省への報告書の提出が飯倉公館で行われ、引き続き小野寺五典外務副大臣主催によるレセプションが行われます。また、13日には同委員会の福田総理大臣への表敬訪問が行われる予定です。皆様良くご存知の米国側委員を披露すればマイケル・グリーン委員が、この会議に参加することになっております。

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北海道洞爺湖サミットにおける広報

(報道官)私はG8バッジをつけておりますが、いよいよ7月7日に開催されるG8北海道洞爺湖サミットまで1ヶ月を切りました。本日はIT関連ということでサミットのホームページの情報について2つ発表させて頂きます。まず1つ目は、本日歴代のサミット公式ホームページとして初めて、小中高生を対象にしたキッズ・ページを開設します。地球温暖化問題は、待ったなしの課題ですが、若い人たちにより大きな影響を与える問題でもあり、G8サミットの意義やテーマの重要性について、そうした若い人たちの理解と関心を深めてもらうという、我々の問題意識でこのページを開設しました。お手元にキッズ・サミット・サイトマップという資料をご覧いただくとわかるのですが、我々は一方的な情報発信ではなく、こうした小中高生の皆さんが、サミットのテーマをそれぞれ個人の課題として捉えやすくするために、サミットのテーマに関するクイズとその正解者に対するサミット博士認定証の抽選交付或いはブログパーツの提供、これはホッキョクグマと海面上昇のフラッシュを合わせてブログパーツにしたものです。それから、エコ活動の促進と、その報告書のホームページ掲載など、双方向のコミュニケーションを実現しています。特に顕著な成果が得られたエコ活動に対しては、外務大臣賞を設けるなどして、環境問題に自らが取り組むことの重要性を提起しております。このブログパーツのコンテンツをご覧頂くと解るのですが、これは昨年の11月にIPCC第4次評価報告書が出され、その中のワースト・ケース・シナリオというところで、気温が2100年、21世紀末にいくら上昇するか、そしてその時、どれだけ海面上昇が起こるかという報告書予測をベースにしてこのブログパーツを作って、2100年になると、この画面が青い海で覆われるという仕組みにしております。このサミットの関連でもう1点は、サミットの広報動画の掲載です。本日2本の広報動画をホームページ上に掲載いたしました。1本目の「これが北海道洞爺湖サミット」、これはG8サミットの4つのテーマを詳しく説明し、日本の役割を紹介しております。2本目は、「北海道洞爺湖サミットを支える」ということで、政府、地方自治体、ホテル関係者等サミットを支える人々の活動を具体的に紹介しており、そのあたりの中身については資料でお配りしている通りです。広報動画はあと2本制作予定で、「国際環境協力」をテーマにしたものを今月中に、そしてサミットの成果報告の動画を7月中に掲載することを考えています。

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携帯版海外安全ホームページ機能の拡充

(報道官)先週プレスリリースを配布したのですが、重要なことですので改めて簡単に触れさせて頂きます。携帯版の海外安全ホームページ機能の拡充ということです。ご案内の通り近年世界各地で発生する大規模自然災害による大きな被害或いは新型インフルエンザ出現という新たな脅威、そういったことを受けて危険情報など海外に渡航しておられる方或いは在留邦人の皆様に、より速やかに的確に情報提供するという趣旨で、今回、海外の携帯版の海外安全ホームページの機能拡充をし、これまでの渡航情報の検索機能に加えて、トップページをご覧頂くと解りますが、緊急メッセージの確認及び渡航先在外公館の緊急連絡先の検索を可能にすることとして、既に今月から運用を開始しております。これによって、海外渡航される或いは在留邦人の方が、日本から携行する海外対応型の携帯電話から国際ローミングをし、このホームページにアクセスして情報をリアルタイムで入手できる、そして危険を回避するための安全対策を講ずることが出来るといったことが期待されています。

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魚釣島沖における接触事故

(問)尖閣諸島付近で起きた遊漁船と巡視船の衝突の件ですが、日本政府としての対応は如何ですか。

(報道官)本日の午後1時30分現在で海上保安庁から入手している情報として申し上げれば、日本の尖閣諸島、魚釣島近くの領海内で海上保安庁の巡視船と台湾の遊漁船との衝突事故が起きました。事故の発生後、遊漁船の船舶は沈没して乗組員16名の方々は海上保安庁の巡視船が救助をし、その内先方の乗組員1名がかすり傷程度の軽傷とのことですが、その方を含めて乗員全員を石垣島に搬送し、本日の正午過ぎには石垣港に入港したと承知しています。従って全てはこれからと言いますか、この船舶が沈没したのは間違いなく日本の領海内ということですが、どうしてこういう事故が起きたのか、それから領海内で何をしていたのかということを含めて事情聴取を行って衝突原因の究明を図るということになっています。

(問)政治目的があったのか等判明しているのでしょうか。

(報道官)全てはこれから事情聴取を行ってからということですので、その前に私がこの場で予断することは適切ではないと思いますので、コメントは控えたいと思います。

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韓国情勢

(問)韓国への米国産牛肉の輸入問題で、韓国の全閣僚が辞意を表明する事態になっていますが、政府の見解と今週末に開かれます日中韓外相会議への影響などはどうお考えですか。

(報道官)今、ご指摘のように韓昇洙(ハン・スンス)国務総理が李明博(イ・ミョンバク)大統領に対して国務総理自身を含む全閣僚の辞任の意向を表明したという事実については承知しています。日本政府としても本件について今後の動きを注視していきたいと考えていますが、これは御案内の通り他国の内政に係わることですので、これ以上のコメントは差し控えたいと思います。それから、現時点で韓国側から日中韓外相会議がこの土曜日に予定されていますが、柳明桓(イ・ミョンハン)外交通商部長官の出席予定について変更するといったような連絡は来ておりません。また、本10日ソウルで大規模なデモが予定されているということで、本日は午後3時をもって我が方の在韓国日本大使館の窓口業務は終了しています。なお、今日の午前中ですが大使館からは在留邦人の方に対してはこのデモに関する注意喚起は情報として提供したということを補足しておきたいと思います。

(問)窓口業務を終了したのは、デモに巻き込まれる可能性があるからという理由でしょうか。

(報道官)理由は韓国政府当局から主要道路が閉鎖されるという発表がなされており、来館者或いは館員についてアクセスの問題が生じる訳です。更にはデモ活動が行われるということは、来館する方の安全や業務そのものに支障が起こり得る事ですので、そのようなことを想定して早めに通常時間より早く閉館したということだと思います。

(問)通常は午後5時までということでしょうか。

(報道官)今、正確なところは確認したいと思いますが、我が方の在外公館は現地の事情を踏まえて開館時間を決めているので調べて、後程お返事します。

:在韓国日本大使館の通常の窓口業務時間につき、後刻確認したところ以下の通り。

○ 邦人援護(旅券・証明・各種届出)9時30分~12時00分 13時30分~17時00分

○ 査証
     個人申請    9時30分~11時30分、13時30分~16時00分
     旅行社代理申請 9時30分~11時30分
     発給      9時30分~11時30分、13時30分~17時00分
     面接・相談   9時30分~11時30分、13時30分~16時00分

 なお、在韓国日本大使館広報文化センターの通常業務時間は以下のとおり。(本日10日は12時30分に閉館)

○ 図書館 9時30分~17時00分 (12時00分~13時30分昼休み)

○ 日本音楽情報センター 9時30分~12時00分、13時30分~17時00分

○ 留学相談センター 9時30分~12時30分、13時30分~17時30分

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