記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成27年10月23日(金曜日)10時15分 於:官邸エントランスホール)

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中国による東シナ海での資源開発問題

【フジテレビ 藤田記者】ガス田に関してなのですけれども,昨日,中国の外交部で日中の中間線付近でのガス田開発,中国による一方的なガス田開発は中国の権利の範疇だということを改めて会見で言ったのですけれども,間もなく日中韓のサミット,そして日中海洋協議などが予定されていますけれども,立場が真っ向から相反する日本と中国の立場が歩み寄るような可能性というのはあるのでしょうか。

【岸田外務大臣】まず日中の高級事務レベル海洋協議は今度,4回目になると思いますが,開催については第3回の時点で,今年の下半期に開催するということで一致をしております。
ただこれは一致しておりますが,具体的な日程はまだ決まってはおりません。そして協議におきましては,我が国の,ご指摘の点に対する考え方・立場は全く変わりません。
東シナ海における中国の一方的な開発については,我が国として,その都度中止を申し入れてきました。そして2008年6月の合意というものがありますが,この合意の早期実施に向けて交渉を再開するべきであるという立場,これを引き続き求めていくことになると思います。今時点では日程も決まっておりませんので,基本的な我が国のスタンスは変わらない,これをしっかり確認した上でこれから協議に望んでいきたいと考えています。

【フジテレビ 藤田記者】日中韓のサミットでは,日中外相会談,そして日中首脳会談というのも考えられると思うのですけれども,その場でも,この問題というのは提起されていくことになるのでしょうか。

【岸田外務大臣】いいえ,日中韓サミット,そして,それ以外のバイ会談を含めて,全体の日程については具体的なものはまだ決まってはおりません。バイ会談についても何も決まっていないというのが現状であります。引き続き日程の調整中でありますので,具体的な中身について今時点で申し上げるのは控えたいと思います。

日中韓サミット

【フジテレビ 藤田記者】一部報道で,日中韓のサミットが元々定例的に毎年持ち回りでやるという話だったのですけれども,そのトラックに戻すというような報道があるのですけれども,これに関しては再び定例化するという・・・

【岸田外務大臣】日中韓サミットは確か3年半ぶりだと思います。3年半ぶりに開催するべく今調整を進めています。内容についても,今の時点で,何か決まったこととして申し上げるのは控えなければなりません。引き続き日程と合わせて内容も調整していくことになると考えております。

【フジテレビ 藤田記者】出来れば定例化させたいという,そういう・・・

【岸田外務大臣】そうした中身も含めてこれから調整されるものだと思います。

拉致問題

【フジテレビ 藤田記者】拉致問題なのですけれども,今回,昨日総理がモンゴルの方にまいりまして,そこで拉致問題の協力を再び求めたということなのですけれども,日本の体制としましては,新しく拉致担当大臣が変わりまして,新しい体制で臨むということにもなると思うのですけれども,一部,日朝,今暗礁に乗り上げていますけれども,何か新しい秘策というか,動かす何かきっかけとか、働きかけとかあるのでしょうか。

【岸田外務大臣】日・モンゴル首脳会談におきまして,北朝鮮に関しては,核・ミサイル問題と併せて拉致問題についても,今日までのモンゴル側の理解と協力に感謝をし,引き続き協力を求めたと承知をしています。そして北朝鮮との対応ですが,8月の日朝外相会談でのやり取りを受けての,北朝鮮側からの反応はまだ受け取ってはおりませんが,日本としては,調査を通じて拉致被害者全員の帰国を求めていく,こうした方針には変わりはありません。引き続き北朝鮮側の建設的な対応を求めていきます。

従軍慰安婦問題

【毎日新聞 小田中記者】従軍慰安婦問題についてお伺いします。河村建夫元官房長官がソウルの方に行ってらっしゃいますけれども,総理にですね,今従軍慰安婦問題について基金事業のフォローアップ事業であると言っていますけれども,それに対して拡充すべきであると提言をしたということをおっしゃられました。政府として何か現状で対応を考えているのはありますでしょうか。

【岸田外務大臣】河村元官房長官のご指摘の発言については報道で承知をしております。ただ具体的にどんな言い方をされたのか,正確には承知をしているものではありませんし,いずれにしましても河村元官房長官の個人的な思いを述べられたものであると理解をしております。政府としての従軍慰安婦問題における立場,これは従来から説明している通りであります。

日韓首脳会談

【毎日新聞 小田中記者】日中韓サミットが行われた場合,日韓首脳会談実現に向けて調整されていると思うのですが,そこに向けて新たな提案をするようなお考えですか。

【岸田外務大臣】先ほど言いましたように,日中韓サミット,それとそれに合わせて行われるバイ会談につきましては今調整中であり,まだ何も決まっていません。そういった内容についても引き続きつめていくことになると思います。現状でこうした内容を議論する等,はっきりしたことを申し上げるのは控えたいと思います。

南シナ海情勢(米国による南シナ海での作戦について)

【朝日新聞 安倍記者】中国の海洋開発をめぐって,アメリカのオバマ政権が南沙諸島に中国が埋め立てた人工島付近に艦艇を派遣するという報道がありますけれども,これについてはどういうようにご覧になっていますでしょうか。

【岸田外務大臣】これはアメリカの対応,そして南シナ海における動きですので,こうした我が国にとりまして第三国における動きにつきまして,何か確たることを申し上げる立場にはありませんが,いずれにしましても,法の支配,航行の自由,これは重要な課題であり,我が国としましても国際社会と共に動きを注視していきたいと考えます。

日韓首脳会談

【時事通信 石垣記者】大臣自身は,尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と調整に当たられる考えというのは,如何でしょうか。

【岸田外務大臣】調整というのは。

【時事通信 石垣記者】日中韓サミットは調整中とのことですけれども,その際の日韓首脳会談について,それに向けて大臣自身が尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と・・・。

【岸田外務大臣】今のところ何も決まってはおりません。そもそも日中韓サミット,是非実現したいと思っていますが,総理に誰が同行するか等もまだ確定はしておりませんので,外相会談云々について今の時点で何か申し上げるのは,控えなければならないのではないかと思います。

従軍慰安婦問題

【東京新聞 篠ヶ瀬記者】慰安婦問題の関連なのですが,東亜日報が3億円の基金を日本政府が検討中だとの報道があるのですが,日中韓とか,日韓とかそういうバイに限らずですね,何か日本政府側が新たな基金なり,解決に向けた策を検討中というものがあれば教えて下さい。

【岸田外務大臣】今のご指摘の報道については,私(大臣)自身まだ確認をしておりませんし,他国の報道機関の報道一つ一つに何かコメントするのは控えたいと思います。慰安婦問題に対する我が国の立場は従来から説明している通りであり,様々な課題について対話は続けていきたいと思っています。
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