記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成27年8月22日(土曜日)19時55分 於:本省中央玄関ホール)

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冒頭発言-メドヴェージェフ・ロシア首相の北方四島訪問

【岸田外務大臣】本日,メドヴェージェフ首相が択捉島を訪問したと承知をしています。今回のロシアの現職の首相による日本固有の領土である択捉島訪問は,北方四島に関する日本の立場と相容れず,また日本国民の感情を傷つけるものであり,極めて遺憾であります。このため,まず私の指示に基づき,林欧州局長から直ちに抗議させたのに続いて,本日夕方,私自身がアファナシエフ駐日露大使を召致の上,日本側の立場についても申し入れた上で,強く抗議致しました。日本側の立場については,この後外務大臣談話としても発出することにしています。戦後,サンフランシスコ平和条約に参加しなかったソ連/ロシアとの間には,70年を経た現在でも,領土問題が未解決であり,平和条約の締結のための交渉が行われております。そうした状況の中で,また,現下の国際情勢にかんがみても,ロシアの首相が四島を訪問したことは,日露関係に資するものでは到底ありません。ロシア側が北方四島をめぐり一方的な動きを繰り返している状況を我々として懸念しており,ロシア側には,平和条約締結問題を含め,今後の日露関係の前進のために建設的な対応を強く求めていきたいと考えています。
 

質疑応答

【TBS 深井記者】年内の大統領の訪日を日露間では目指しているが,今回のメドヴェージェフ首相の択捉島訪問が日露外交にどのような影響を与えるとお考えですか。

【岸田外務大臣】プーチン大統領の年内訪日については,両国首脳間で一致をしているわけですが,現状では何も具体的なものは決まっておりません。ですので,今後とも様々な諸点を総合的に勘案した上で検討していく課題であると認識しています。

【TBS 深井記者】これも時期は決まっていないと思うのですが,大臣の訪ロについてもある程度影響があるとお考えですか。

【岸田外務大臣】こちらも,プーチン大統領の訪日と同じであり,何も決まっておりません。総合的な検討をしていかなければならないと思っています。

【NHK 栗原記者】大臣の訪ロとかプーチン大統領の訪日に関して何も決まっていないということですが,例えば色々な国際会議の場で首脳や外相同士が会う場があると思います。そういった場でそもそも会談を設けるかどうか,また,そういった場でどういったことを日本側から働きかけていくお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】今回のメドヴェージェフ首相の択捉島訪問については,極めて遺憾ではありますが,重要なことは北方領土の既存の問題を解決することであると考えています。こうした政治対話を行うということについては,両国首脳間で一致をしているわけですので,是非,問題の解決のために精力的に交渉を進めていくことが必要であると考えています。

【テレビ朝日 千々岩記者】大臣から今お話しのあった,大臣の訪ロですとか,プーチン大統領の訪日に関する大臣の答弁ラインは変わってないように聞こえるんですけれども,今回,改めて,そうした(訪ロや訪日の)模索が時期として遅れるということはないのでしょうか。

【岸田外務大臣】そもそも具体的な日程については何も決まっていません。よって,遅れるとか延期されるというものではないと考えています。これはあくまでも従来通り様々な観点から検討していく課題であると認識をしています。

【TBS 深井記者】であればプーチン大統領の年内訪日というのも変わらず目指していかれるというお考えですか。

【岸田外務大臣】これは,両国首脳間で一致をしています。ただ,先ほどから申し上げているとおり,現在何も決まっていない訳ですから,延びるとか,延期されるというものには当たらないと思っています。従来通り,様々な観点から総合的に検討していくべき課題であると認識しています。

【朝日 鈴木記者】「様々な観点」の中に今回のメドヴェージェフ首相の北方領土訪問というのは入ってくるのでしょうか。

【岸田外務大臣】様々な観点から検討していくということです。
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