記者会見
河野外務大臣会見記録
(平成30年6月29日(金曜日)8時27分 於:官邸エントランスホール)
サッカー・ワールドカップロシア大会
【記者】昨日,ワールドカップ,日本が決勝トーナメント進出を決めました。大臣はご覧になりましたか。試合を見て,どのように感想をお持ちですか。
【河野外務大臣】個人的な感想を申し上げれば,遠藤航君にもっと出場して,活躍していただきたいと思います。
【記者】国際試合で,最後の方の時間をああいう形でつぶすというのは初めて見たのですけれども,大臣はどのように感じていらっしゃいましたか。
【河野外務大臣】あらかじめ決められたルールどおり,多少リスクはあったと思いますが,あれでセネガルに1点取られてたらいろんなご批判はあったかもしれませんけれど,決勝トーナメントに進出できて良かったのではないでしょうか。
米露首脳会談の開催
【記者】米露首脳会談が,来月16日にヘルシンキで行なわれると発表されました。国際社会に与える影響というのは非常に大きいと思いますが,日本政府としてはどのようにご覧になっていらっしゃいますか。
【河野外務大臣】ロシアも現代社会の中で一つの大きなプレーヤーですから,ロシアが様々な形で国際社会の中でエンゲージされていくというのは,よろしいことではないかと思います。
日露関係
【記者】北方四島での共同経済活動の具体化を目指して,昨日からモスクワで局長級作業部会が開かれていると思います。両首脳,7月,8月にもビジネスミッションを派遣すると決められていますけれども,今回の部会,どのような成果を目指すか,改めて教えていただけますか。
【河野外務大臣】昨日,今日と作業部会が開催されますが,次の日露首脳会談に向けてきちんと成果を出そうということでやっておりますので,次の首脳会談までには前向きな進展を出していきたいと思っております。
【記者】日露関係でもう1点,来月7月の空路墓参,飛行機を利用した墓参を行うということで,こちらも合意されていますけれども,現在の検討状況いかがでしょうか。去年と同じ規模であるとか,行かれる場所であるとか,その辺り教えていただけますか。
【河野外務大臣】首脳間で合意ができましたので,実務的に様々きちんと準備をして,負担のない形で行っていただけるように努力してまいりたいと思います。
北朝鮮情勢(「38ノース」の公表内容)
【記者】「38ノース」が,北朝鮮の寧辺の核施設の整備が進んでいるという結果を発表しているのですけれども,これは米朝の共同声明に逆行した流れだとはお考えになりませんか。
【河野外務大臣】北朝鮮,ああいう形で非核化に向けて文書で,金正恩(キム・ジョンウン)委員長が署名をされ,コミットしているわけですから,ポンペオ長官の訪朝というのも近々あるのではないかという話もございますので,そこは米朝間,しっかりフォローアップしていただきたいと思っております。
【記者】核施設の整備が進んでいることに関しては,どう思われますか。
【河野外務大臣】核施設の整備が進んでいるという話があるのは,承知をしておりますが,実際の中身,その他についてコメント申し上げるのは差し控えたいと思います。
【記者】政府として,何か情報収集だったり,分析だったりは進めているのでしょうか。
【河野外務大臣】当然やっております。
東シナ海資源開発問題
【記者】一部報道でですね,中国が東シナ海のガス田開発で新しい半潜水型というものを投入したという報道がありましたけれども,この事実関係とですね,日本政府としての対応をお願いします。
【河野外務大臣】まだ,海洋の境界線が確定する前に,こうしたことが行なわれるということは,両国の友好親善にプラスにはなりません。日本としては厳重に抗議をしたところであります。
【記者】抗議されたのはいつでしょうか。
【河野外務大臣】詳細は,後ほど聞いてください。
北朝鮮情勢(ポンペオ国務長官の訪朝)
【記者】ポンペオさんが,近々訪朝されるという話,紹介ありましたけれども,その前後に大臣,お会いになる可能性というのはあるのでしょうか。
【河野外務大臣】まだ,訪朝されるかどうか確定しているわけではないだろうと思いますので,それが確定してからの話になろうかと思います。