演説

国連の場における演説

UN Women執行理事会年次会合における
西田国連代表部大使ステートメント
(和文骨子)

平成23年6月27日

英文


(戦略計画への全体的支持)

 短い準備期間にもかかわらず戦略計画を策定したUN Womenの努力を評価。現地キャパシティ評価およびグローバル・サーベイの実施,特に,バチェレ事務局長自ら積極的に現地を訪問し,現場の声を戦略計画に反映すべく努力されたことを高く評価。UN Womenにとって最初の戦略計画が,国際社会の高い期待を背景とした野心的な内容を維持していること,及び,結果重視アプローチを採用したことを歓迎。

(開発結果フレームワーク)

 開発結果フレームワーク(DRF)における6つの優先分野の全てを改めて支持。特に,女性の経済的エンパワーメント(DRF2)については,UN Womenと民間セクターとの連携強化の観点から,指標としても採用されている「女性のエンパワーメントのための指針」の普及拡大を期待。また紛争および自然災害における女性の役割(DRF4)については,UN Womenが国連システムによる安保理決議1325履行指標の活用および防災における女性の視点と役割の拡大を主導・調整することを期待。

(マネジメント結果フレームワーク)

 マネジメント結果フレームワーク(MRF)として示された4つのクラスターの全てを支持。特に,成果重視マネジメントおよび報告・評価の強化(MRF2),現場主義(MRF3)は,我が国としても重要と考えている。

(長期的視点と定期的レビュー)

 戦略計画は,2017年までのより長期的なビジョン,目標,成果を見据えていると理解。UN Womenが執行理事会のガイダンスを受けつつ,結果フレームワークを定期的にレビューし,かつ強化していくことが重要。

(市民社会との協力)

 戦略計画の成功のためには,NGOをはじめとする市民社会の協力が不可欠。その観点から,UN Womenが国際的な市民社会諮問グループを立ち上げようとしていることを歓迎。一方で,現場レベルの活動においても,UN Womenが現地女性団体の組織化において触媒的な役割を果たしていくことを期待。

(アフガニスタン支援)

 我が国は,女性に対する暴力撤廃を目的としたUN Womenによるアフガニスタン政府支援事業を支援。同事業が効果的に実施され,被害者女性の保護,女性に対する暴力撤廃委員会の能力強化等を通じて,人間の安全保障の観点から,被害者女性ひとりひとりの保護とエンパワーメント,さらなる暴力の予防が実現されることを期待。

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