(平成22年11月29日(月曜日)13時30分~ 於:アシガバット)
日本政府を代表して一言ご挨拶申し上げます。
ホジャムハメドフ・トルクメニスタン日本経済委員会会長,
藤田 日本トルクメニスタン経済委員会会長,
ご列席の皆様,
本日,ここアシガバットで第9回日本トルクメニスタン経済合同会議が開催されることを心からお祝い申し上げます。
トルクメニスタンは我が国にとって,中央アジアにおける重要なパートナー国であり,日本政府としても,両国関係の一層の発展を重視しております。1992年の外交関係樹立以降,日本とトルクメニスタンとの関係は,政治・経済の両面にわたって着実に発展してまいりましたが,とりわけ,昨年12月にベルディムハメドフ大統領がトルクメニスタン元首として初めてとなる訪日を果たされたことは,両国関係を飛躍的に発展させる契機となりました。
先程,藤田会長からお話がありましたように,この機会に両国企業間で具体的な契約案件について署名がおこなわれたことは皆様ご承知のとおりですが,同時に,二国間経済関係の強化に向けて協力していくことを両国が首脳レベルにおいて確認しあったという意味で,この大統領の訪日は大きなモメンタムとなりました。
この首脳会談において,両首脳は,両国経済関係の一層の発展に大きなポテンシャルを有することを確認し,今後,両国経済委員会その他の枠組を通じた貿易・投資の一層の拡大に向けた努力を行っていくことを確認しました。当時の鳩山総理からは,今後もトルクメニスタンの民主化・市場経済化に向けた改革努力を支援していくとの日本政府としての方針をお伝えし,その方針は現菅内閣においてもしっかり引き継がせていただいております。ベルディムハメドフ大統領からは,従来のパートナーシップに基づく相互理解を基礎に,今後,両国関係を新たな段階に引き上げることへの期待が示されました。
本経済合同会議は,両国の代表がそれぞれの立場から,両国経済関係の発展に資する協力のあり方につき意見交換を行い,日本とトルクメニスタンとの関係をまさしく新たな段階へと押し上げようという重要な枠組みであります。我が国とトルクメニスタンとの経済関係には,より具体的で互恵的な協力の可能性がますます広がっており,本日の議論を通じて,双方のニーズについての認識がさらに深まり,日・トルクメニスタン経済関係が更に高い次元へと発展することを確信しております。
日本政府としても,現在,日本企業にとっての海外におけるビジネス環境を一層整備するための官民連携の強化を進めているところであり,外務省としても,日本とトルクメニスタンの経済関係の強化,特に日本企業のトルクメニスタンにおける活動の円滑化のための環境作りに努力を惜しまない考えです。今後も,ここにいる堀口臨時代理大使以下,在トルクメニスタン日本大使館館員が一丸となって日本企業支援に引き続き力を尽くす所存です。
明2011年はトルクメニスタンが独立20周年の節目を迎えられますが,その翌年の2012年は,両国間の外交関係樹立15周年に当たります。我が国は,これまでも人材育成などを通じてトルクメニスタンの国造りを支援してきましたが,今後もトルクメニスタンの市場経済化に向けた改革努力を歓迎し,そのような努力に対してトルクメニスタンのニーズに応じた適切な協力を行っていく考えであり,そうした協力を通じて,昨年の訪日時にベルディムハメドフ大統領から期待が示されたとおりの両国関係を構築していけるものと確信しております。
最後になりましたが,今回の経済合同会議の開催に当たって多大のご努力を払われた日本側委員会の藤田会長,及び,トルクメニスタン側委員会のホジャムハメドフ会長をはじめとする両国経済委員会関係者の皆様に深い敬意を表するとともに,第9回経済合同会議の成功を祈念して,私の挨拶に代えさせて頂きます。ありがとうございました。