演説

柴山外務大臣政務官演説

第3回イラク国民融和セミナー(日イラク間の知見共有)
柴山外務大臣政務官によるオープニングスピーチ

平成21年3月17日
於:赤坂エクセル東急ホテル

(写真)

 イラク国会議員等一行の皆様、ご列席の皆様、アッサラームアライクム(こんにちは)。

 はるばる日本にお越し頂いた6名のイラク国会議員等の皆様を心から歓迎いたします。日本政府を代表して、イラク国民融和セミナー(日イラク間の知見の共有)の開会をここに宣言できることを大変嬉しく思います。

 現在イラクは、治安状況について大幅な改善の兆しが見られ、本格的な国作りに向け、希望が見え始めてきました。イラクは有能な人材と豊富な天然資源に恵まれた大変潜在力の高い国です。このようなイラク国民の代表である皆様は、必ずやイラクを更に安定、繁栄させ、ひいては国際社会に平和をもたらす国を作り上げていくことができると信じています。

 日本の支援の根底には、日本自身の経験があります。日本が60年前の戦後の苦しい時代から復興を遂げることができたのは、国際社会からの協力はもとより自らの努力があったからです。イラクにおいても問題を解決出来るのは、イラクの皆様方自身です。

 24日までのご滞在中、日本の民主化の経験など、様々な課題について理解を深めていただければ幸いです。また、ご訪問先の神戸と広島では、震災と原爆の荒廃からそれぞれ見事に復興を果たし繁栄する様を目の当たりにされて、おそらく大いに勇気づけられることではないでしょうか。イラクが真に安定するためには、政治の安定が不可欠です。皆様がここで見聞きされ、学ばれたことをイラクに持ち帰り、一致結束して、国民融和に取り組まれることで、イラクの国民融和への流れが一層加速することを念願します。

 最後に、本セミナーが成功裡に終了することを期待して私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。シュックラン・ジャジーラン(ありがとうございました)

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