演説

御法川外務大臣政務官演説

太平洋諸島展における御法川政務官開会挨拶

平成21年5月21日

太平洋諸島フォーラム各国首脳、
駐日大使閣下、
林JETRO理事長、
森元内閣総理大臣、
松村経済産業大臣政務官、
ご列席の皆様、

 「太平洋諸島展2009」及び「ビバ!パシフィック・アイランダーズ」の開催を記念する本式典にお招き頂き、有り難うございます。外務省を代表しまして、私から一言ご挨拶申し上げます。

 太平洋諸島展は1992年に初めて開催されておりますが、我が国と太平洋島嶼国との関係は、実は1989年にまで遡ります。その年、当時南太平洋諸島フォーラム(SPF)と呼ばれていた太平洋諸島フォーラムは、域外国との対話を正式に開始し、我が国はそれ以来、域外国対話に毎年出席しています。その意味で、我が国とPIFとの関係は、今年で20周年を迎えます。

 20周年という節目は、結婚生活に例えるならば、「磁器婚」にあたります。年代とともに値打ちが増す磁器のような夫婦、という意味が込められているそうです。我が国と太平洋島嶼国との関係は、太平洋・島サミット、そしてこの太平洋諸島展といった外交行事を通じて、この20年間で、磁器のように固いものへと発展し、器としての値打ちも確実に上がっているといえます。太平洋島嶼地域の国からのマグロなどの水産資源、かぼちゃなどの農産物や鉱物資源の輸入の増加はその証左と言えるでしょう。

 この20年間で、日本や太平洋島嶼国も、またそれを取り巻く国際環境も大きく変化しました。しかし、我が国にとっての太平洋島嶼国の重要性は、変わりません。その意味で、我が国と太平洋島嶼国との関係が、太平洋・島サミットそしてこの太平洋諸島展の開催を通じて、また本日ご列席の多数の民間企業の方々のお力添えを得て、今後、銀婚式、金婚式と年を重ねるごとに更にその輝きが増すよう、たゆまず努力していかなければなりません。それが本日ここに集まった日本及びPIF双方の政府関係者並びに民間企業の方々全員の新たな決意である、そう信じて疑いません。

 最後になりますが、太平洋諸島展の開催にご尽力されたJETRO及びPICの関係者に対し厚く御礼申し上げますとともに、太平洋諸島展の成功、そして我が国と太平洋島嶼国との経済関係の一層の発展を祈念して、私の挨拶とさせて頂きます。

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