演説

御法川外務大臣政務官演説

第60回結核予防全国大会における御法川大臣政務官挨拶

平成21年3月18日

天皇皇后両陛下、秋篠宮妃殿下、ご列席の皆様、

 本日は、外務省を代表して、財団法人結核予防会の創立70周年を心よりお祝い申し上げます。

 皆様ご承知の通り、結核予防会は、結核対策を通じ戦後日本の復興や地域社会の発展に多大な貢献を果たしてこられました。また、結核予防会は、途上国の結核専門家に対する研修や途上国における結核対策支援を長年にわたり継続してこられました。このような結核予防会の輝かしい成果や地道な努力に対し、改めて敬意を表したいと思います。

 国内でも結核は過去の病気になってはいませんが、世界全体では依然として毎年166万人の人が結核により命を落としています。
 結核などの感染症は、貧困の問題とも深く関わる問題です。外務省は、世界の貧困を減らし人間の安全保障を促進するため、感染症対策を含む保健分野の国際協力を外交の重要な課題として取り組んでまいりました。

 我が国は、昨年5月のアフリカ開発会議(TICAD)の直前に、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」(世界基金)へ新たに5.6億ドル拠出することを表明するとともに、昨年7月の北海道洞爺湖サミットでは、感染症対策のみならず、母子保健や保健システムの強化を含めた包括的な対策の重要性を訴えました。
 更に、外務省及び厚労省は、昨年7月、WHO、結核予防会、ストップ結核パートナーシップ日本と共に国際結核シンポジウムを開催し、また、その機会に、「ストップ結核ジャパン・アクションプラン」を発表しました。外務省としても、こうした官民のパートナーシップの成果を生かし、結核予防会と協力して国際的な結核対策を進めていく考えでありますので、皆様方のご支援をよろしくお願い申し上げます。

 最後に、結核予防会の益々のご発展を祈念し、私の御挨拶とさせて頂きます。

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