平成21年2月23日
(注:当日本スピーチは英語にて行われた。(英語版はこちら))
シンポジウム開催を記念し、都内でレセプションを主催
ザイヌル・シンガポール外務担当上級国務大臣とともに
ザイヌル外務担当上級国務大臣閣下、
トミー・コー共同議長、
谷内正太郎 共同議長、
ご列席の皆様、
本日、「第7回日本・シンガポール・シンポジウム」の開催にあたり、ザイヌル外務担当上級国務大臣をお迎えし、このようなレセプションを開催できることを大変うれしく思います。また、本シンポジウム開催に尽力された、日本国際フォーラム及びシンガポール国立大学政策研究所、並びに両国の関係者の皆様に心から敬意を表します。
政界、産業界、メディア界、学界、官界などから両国の有識者が一堂に会し、知的交流を一層深め、両国関係の幅を更に広げる議論を自由闊達に行う本シンポジウムも、1995年9月の第一回から数え、今回で十余年の歴史を重ねました。まさに両国の関係が成熟の度を増していることの象徴の一つだと言えましょう。
同じアジア太平洋地域に位置し、経済、安全保障等の広範な分野において関心や利害を共有する両国が、その良好で成熟した二国間関係に根ざして、地域と世界に向けて貢献すべく、一致協力していくことの今日的意義は益々高まってきております。
時あたかも、金融危機に端を発した世界経済の混迷の中に、今回のシンポジウムは開催されました。東アジア共同体構築や経済統合・持続的成長などをテーマとし、今般の危機に対しても、東アジアのアイデンティティーを開花させつつ、この危機に如何に処していくのか、その議論の深まった興味深い一日目で御座いました。明日の公開セッションでも示唆に富む議論が行われることを期待します。
最後に、本日ご列席の皆様は、まさに日本とシンガポールの二国間関係の強化に長年に亘り携わって来られた方々であります。非常に高い見識を備えた皆様とともに、今後とも日本とシンガポールの関係、さらには日本と東アジアとの関係を更に深めて参りたいと思います。誠に有り難うございました。