平成19年11月5日
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ブルックマン委員長、石坂委員長、オーストリア側委員の皆様、日本側委員の皆様、日墺21世紀委員会の第11回会合に際し、日本国外務省を代表して御挨拶申し上げます。
まず、本委員会にご尽力いただいた両国議長及び委員の皆様に厚く御礼申し上げます。本委員会は日墺両国の外務大臣の合意に基づき1994年に設立されて以降、様々な分野に関し毎回大変有意義な議論がなされと伺い、大変喜ばしく思います。
日墺両国は2009年に外国関係樹立140周年を迎えます。外務省は2009年を「日本オーストリア交流年」として祝うことを決定しており、同年に向けて国、民間問わず両国の友好関係が深化することを期待しております。
さて、本日の委員会では、「基本的価の共有と外交」について議論すると聞いております。日本とオーストリアは、中・南東欧地域においてこの基本的価値を浸透させるために連携して取り組んでまいり、EUの東方拡大と同地域との経済関係の活発化につながりました。
我が国は、中・南東欧地域と基本的価値を共有し同地域の発展のため、ODA支援のほか、近年はハイレベルの二国間協議やV4諸国やGUAM諸国との会合を実施しています。また投資促進や経済発展に関するセミナーも開催し、昨年は日本とオーストリアで西バルカン経済発展フォーラムを共催いたしました。これからも、オーストリアと協力してこれら諸国を支援する所存です。
本日の委員会では、これら民主主義、市場経済等の共通の価値を中南東欧地域にさらに浸透させるために両国がパートナーとしていかに協力していくことができるかについて建設的な提言がなされることを期待します。
最後になりましたが、本委員会に御出席頂いている委員各位の御尽力に改めて感謝するとともに、今回会合が実り多い会合となるよう心よりお祈り申し上げます。