平成19年11月1日
ASEAN各国及びASEAN事務局の代表団、
駐日ASEAN各国大使閣下、
ご列席の皆様、
外務大臣政務官及び参議院議員の小池正勝と申します。本日、「第23回日・ASEANフォーラム」の開催にあたり、ASEAN各国及びASEAN事務局代表団をお迎えし、このようなレセプションを主催できることを大変うれしく思います。また、ブンクート外務副大臣閣下を代表とする日本・ASEAN関係の調整国であるラオス代表団に対しては、日頃からのご協力に特に深く謝意を表したいと思います。
日本の東アジア外交の基本目標は、この地域を「自立と共生」の理念の下、相互理解と協力に基づく長期的な安定性と予見可能性が確保された地域へと導いて行くことにあります。かかる目標を実現するためには、共通の利益と共通の価値観を有するパートナーの存在は欠かせません。2005年の日・ASEAN首脳会議において、日本とASEANは、対等の立場に立って共通の課題に取り組む「戦略的パートナーシップ」の関係にあることを確認しました。今月21日、シンガポールで開催される日・ASEAN首脳会議までに日・ASEAN包括的経済連携協定の交渉が妥結し、この協定を通じて、日本とASEANが市場としても生産拠点としても一層魅力的になり、ASEAN統合に資する協力が実施されることを期待しています。
日本は、従来より共同体形成に向けたASEANの努力に積極的に協力してきており、ビエンチャン行動プログラムに基づくASEAN統合に向けた諸課題への対応、特に開発格差是正を積極的に支援していきます。長い友好の歴史と伝統を有する日本とASEANは、エネルギー安全保障、環境問題等の地域共通の課題について引き続き密接に協力していくべきです。そのためにも、本フォーラム等を通じて日本とASEANがより相互理解を深め、強固なパートナーシップを築くことが必要であると考えます。
明日に行われるセッションでは、有意義な議論が行われ、本年の首脳会議の成功、さらには日・ASEAN関係の更なる発展に向け実りある成果が得られることを祈念しつつ、私の挨拶に代えさせて頂きます。ご静聴有り難うございました。