演説

麻生外務大臣演説

麻生外務大臣のメッセージ
(第12回日カリコム事務レベル協議)

平成19年8月9日

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 本日、ガイアナ共和国において、カリコム諸国政府及び我が国代表により、第12回日カリコム事務レベル協議が開催されることを誠に喜ばしく思います。

 1993年以来、本件協議は、我が国とカリコム諸国間の友好関係、国際場裡での協力関係のための強固な基盤の形成に多大な貢献をしてきました。

 先月、私は、我が国の経済・財界関係者を前に、「日本にとって中南米の意味を問う-新時代のパートナーシップを育てるとき」という演説を行いました。同演説では、日本と中南米諸国が「共益」を語れる時代が到来したことを認識しつつ、経済関係の強化、貧困や格差という中南米地域の課題を解決する努力の後押しをし、そして、国際社会の課題に対し一緒に取り組むという三つの点において、日本と中南米は重要なパートナーとなるべきことを強調しました。

 我が国は、カリコム諸国を民主主義、市場経済、人権尊重などの基本的価値を共有するパートナーであると認識しています。社会経済発展に向けたカリコム諸国自らの努力を支援するため、幅広い分野における経済技術援助を行ってきました。また、カリコム地域の平和と安定の鍵となるハイチの民主化・復興プロセスを支援してきました。今後とも日本とカリコム諸国がこれまで築き上げてきた相互信頼に基づき、手を携えていきたいと考えています。

 今回の事務レベル協議において、活発かつ忌憚ない意見交換を通じ実り多い成果がもたらされることを祈念し、私からの挨拶とさせて頂きます。

日本国外務大臣 麻生太郎

(関興一郎駐トリニダード・トバゴ大使代読)

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