平成18年1月29日
只今ご紹介頂きました、外務大臣政務官のでございます。
本日の、陸上自衛隊第九次イラク復興支援群 隊旗授与式に出席できますことを大変光栄に思います。
2年前の第一次隊は私の故郷北海道の部隊を、国連大学教授として「現地での心得」を幹部の方々に講演するという形で見送りました。
そして、今回、この非常に大事な総仕上げの時期に派遣となります第九次隊は私の地元習志野駐屯地を含む関東からの派遣を外務大臣政務官として見送ることになり、私自身、イラク人道復興支援に携わる自衛隊の皆様との特別のご縁を感じております。
これまで2年間、第八次群に至るまで、給水、医療技術指導、道路・学校等公共施設の復旧・整備などを実施され、現地の住民からも高く評価されております。昨年11月から12月にかけて訪日した、イラクのジャファリ首相は、陸上自衛隊の支援に深く感謝していることを繰り返し述べておられました。また、ズバーリ外相は、丁度第7次の隊員の帰還式に出席する私に、「日程が許せば、あなたと一緒に福岡まで行って直接お礼を言いたい」と述べられました。今、もし、外相が訪日中なら、きっと、この場に駆けつけて、感謝の意を表したことでしょう。
イラクでは、今後、総選挙後の内閣の組閣も進み、本格的な復興の時期になってゆきます。しかし、国全体の安定に向かっては、まだ紆余曲折もあることでしょう。
昨年12月には、イラク派遣の基本計画延長されたわけですが、サマーワは、イラクの中では比較的安定した地域です。さは然りながら、引き続き予断を許さない状況であるという厳しい環境下での任務になることも事実です。小野寺群長の指揮下で、この崇高な任務を無事果たされることを心からお祈りいたします。
外務省からも、常時5名の職員をサマーワの皆さんの許に駐在させております。イラク復興の次のステージへのスムーズな移行のためにも、自衛隊の皆様の活動と平行して、外務省としても、ムサンナ県の雇用事情や電力事情の改善のために、ODAを活用した復興支援にも、更に力を入れてゆく所存です。
これらの職員との間で、引き続き温かい協力関係を築いて頂けますよう、あらためて、お願い申しあげます。
寒暖の差の激しい、文化や社会習慣の異なる他国の地です。くれぐれも、体調を整えながら任務に当たってください。 御家族の皆様と共に、私も黄色いリボンを胸に、皆様が持てる力を十分発揮なさり、無事任務を終えられますよう、祈念申しあげます。
日本が、国際社会の中で信頼される国となるべく、全力を尽くされる隊員の皆様、皆様は、私たちの日本人の「誇り」です。