
山中外務大臣政務官演説
在スロベニア日本大使館開館式
山中外務大臣政務官スピーチ
平成18年1月16日
ルーペル外相閣下、コカル・スロベニア日本友好議連会長閣下、相沢英之日本スロベニア友好協会会長、ならびに保岡興治日本スロベニア友好議連会長、ご来賓の皆様、
只今ご紹介頂きました外務大臣政務官山中あきこでございます。
本日、在スロベニア日本大使館の開館の記念式典におきまして、日本政府を代表して、一言、ご挨拶を申し上げる機会を得ましたことを大変うれしく思います。
- スロベニアが2004年にEUとNATO加盟を果たし、更に昨年、2005年にはOSCE(欧州安全保障協力機構)議長国としての手腕を発揮し、国際社会におけるプレゼンスを確実に高めていることは、1992年3月独立間もないスロベニアを国家承認し、同年10月に外交関係を開設し、貴国の民主主義国家への体制移行のための努力を支援して参りました日本といたしましては、誠に感慨深いものがあります。本当に、見事な発展振りとあらためて、敬意を表します。
- この間、日本とスロベニアの2国間関係は順調に発展して参りましたが、今般の日本大使館開設を機に更に大きく多岐に亘って発展して行くものと確信しております。今回の私の訪問中にも、議員交流や外交問題の2国間高官協議などが予定されております。
- 私は、長年大学教授を致してまいりましたし、今後の両国間関係の中で、特に、将来を担う若者の交流は非常に重要と認識しております。ですから、本日午後のリュブリアナ大学での講演と学生や教授陣との活発な討論会を非常に楽しみにしております。
- また、リュブリアナ大学の日本研究講座では200名の学生が学んでいると伺っていますが、経済関係のみならず、このような将来の両国関係を担う優秀な人材育成の支援をしていくことも、新しい日本大使館の重要な任務となるでしょう。
- 今朝、すがすがしい空気の中朝市をみてきました。自然が非常に美しく、また、心温かいスロベニアの国民の皆様と、日本人が直接触れる機会を増やすことも両国間にとっては肝要です。観光を通じた交流の推進も期待される分野でしょう。
- このような両国関係の発展が大使館の活動を通じて開花することを期待するとともに、このたびの日本大使館の開設が、日本とスロベニア両国のさまざまな分野での協力によって、国際社会、特にバルカン半島の平和と安定のために寄与できることを祈念し、私の挨拶と致します。