演説

伊藤外務大臣政務官演説

第67回黒船祭における伊藤外務大臣政務官挨拶

平成18年5月20日
(於:下田)
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(写真)第67回黒船祭式典の様子(5月20日)
第67回黒船祭式典の様子(5月20日)
(写真)黒船祭式典において祝辞を述べる伊藤政務官(5月20日)
黒船祭式典において祝辞を述べる伊藤政務官(5月20日)
(写真)歓迎交流会において鏡開きを行う伊藤政務官(5月19日)
歓迎交流会において鏡開きを行う伊藤政務官(5月19日)
(写真)記念式典パレードにおいて(5月20日)
記念式典パレードにおいて(5月20日)

 鈴木静岡県副知事、石井下田市長、シーファー駐日米国大使並びに御列席の皆様、
「第67回黒船祭」の開催に際し、一言お祝いの言葉を申し上げます。

 1854年3月、日米和親条約の締結により、日本で最初の開港場となった下田は、西洋世界との窓口となり、日本の近代化の出発点となりました。

 同年6月に締結された日米下田条約によって、下田は外国人が自由に歩くことを認められた街となりました。街のいたるところで、様々な交流が始まり、日本が鎖国政策という殻を破る歴史的な出来事でした。

 下田に来航したペリー提督を始めとする米国人は、西洋の中心都市のような設備された町並み、下田湾の美しい風景、下田の人々の温かな気質に感銘を受けたと伝えられております。

 日米和親条約が締結されて150年余りが経った今日、当時は、ペリー提督を始めとする1,265人の米国人と下田の町民により始まった日米交流も、現在では年間約540万人の日本人が米国を訪れ、約80万人の米国人が我が国を訪れるまでとなっております。また、日米両国は、共通の価値観と利益に基づき、国際社会の諸課題に協力して対処しています。このような日米両国の関係の基盤となっているのは、今なお、人と人との交流の積み重ねであります。

 毎年行われるこの「黒船祭」は、日米関係の始まりを振り返り、改めて人と人の交流の重要性を認識し、日米両国の更なる友好関係を築くことを目的とする大変意義深い行事です。

 「黒船祭」の開催に当たり、多くの労をとられた石井市長を始めとする下田市関係者、市民の皆様に対し、敬意を表し、「第67回黒船祭」の御成功をお祈り申し上げますとともに、下田市の一層の御発展を祈念いたしまして、挨拶の言葉とさせていただきます。