演説

伊藤外務大臣政務官演説

ングバネ駐日南アフリカ大使主催南アフリカ自由の日祝賀会における伊藤外務大臣政務官スピーチ

平成18年4月19日

(写真)南アフリカ自由の日祝賀会において挨拶を行う伊藤政務官
南アフリカ自由の日祝賀会において挨拶を行う伊藤政務官
(写真)左から)ングバネ駐日南アフリカ大使、ムランボ=ヌクカ南アフリカ副大統領、伊藤政務官
(左から)ングバネ駐日南アフリカ大使、
ムランボ=ヌクカ南アフリカ副大統領、伊藤政務官

皆様今晩は。

 只今ご紹介賜りました外務大臣政務官の伊藤信太郎でございます。

 今晩は私が政務官に就任して最もエキサイティングな夜だと思います。自らの力で自由と民主主義を獲得した素晴らしい皆様と一堂に会せる、そしてまたこの地球の中で最も大きな可能性を持っている、その可能性を今実現可能性の方に大きく動かしている、そういう魅力的な南アフリカの男性と女性の皆様と、こうやってお話をして、またこのようなスピーチの場を与えていただいたことに感謝申し上げます。このことは、私の至福の喜びとするところです。

 アフリカを担当する外務大臣政務官として、今晩ムランボ=ヌクカ副大統領並びに皆様方と御一緒する機会をいただいたことは、大変光栄なことでございます。

 また、ングバネ大使閣下には、本日は、南アフリカ共和国の「自由の日」の祝賀会にお招きを頂き、大変有り難うございます。今後も両国関係強化のために努力をしたいと思いますし、また、大使が日頃からご尽力頂いておりますことに深く感謝申し上げます。

 先ず、南アフリカ共和国が「自由の日」、そして民主化12周年記念を迎えられたことにお祝い申し上げます。

 我が国としても、アフリカが発展する、アフリカの人々が幸せになることなくしては我が国の幸せはないと思いますし、また地球社会の未来はないと考えています。

 そういう観点から、我が国は、TICAD(アフリカ開発会議)プロセスを通じて、アフリカへの支援を行って参りました。我が国は、昨年表明した2007年までのアフリカ向けODA倍増等アフリカ支援強化の公約を誠実に実施してまいる所存です。2008年には第4回TICADが開催されます。アフリカ諸国の方々と緊密に協力して、ともに共存共栄の形で未来を創っていきたいと思います。

 ムベキ大統領閣下、本日御出席のムランボ=ヌクカ副大統領閣下、御同席の閣下並びに南ア国民の皆様、そして本日お見えになっている御来賓の皆様の御健勝と、それぞれの皆様のお幸せ、それぞれの国の発展をお祈りするとともに、日本と南アフリカ間の友好協力関係が発展することを祈念し、そして、我々が力を合わせて、人種の違い、文化の違い、宗教の違いというものを乗り越えて、互いに多元的な価値、多様な文化間の共存を図りながら、皆が幸せになる地球社会を創っていくことを祈念いたしまして、乾杯したいと思います。

 “乾杯。”