平成18年3月15日
本日は、日露非核化協力推進議連、いわゆる「希望の星」議連の会合にお招きいただき感謝申し上げます。原潜解体事業が行われる造船所の名前「ズヴェズダ」がロシア語で「星」を意味することにちなんで、「希望の星」議連と呼ぶようになったと承知しています。
日露非核化協力が、「希望の星」議連のご支援とご指導を得て、順調に進んでいることを大変うれしく思います。
極東ロシアにおける退役原潜の安全かつ迅速な解体は、核軍縮・核不拡散の観点に加え日本海の環境保護の観点からも緊急の課題です。ロシア退役原潜解体協力事業「希望の星」は、かかる考えから、2003年12月に第1隻目の原潜解体への協力を開始し、2004年12月に解体を終了しました。
「希望の星」事業については、昨年11月のプーチン大統領の訪日時に新たに5隻の原潜解体解体協力に関する実施取決めに日露双方が署名し新たな段階に入りました。現在、右5隻のうち、4隻はウラジオストク近郊に、1隻はカムチャツカに係留されていますが、まずは、ウラジオストクに係留されている1隻の解体工事に早期に着手することにしています。
こうした原潜解体に加え、新たに原子炉を含む部分の陸上保管施設建設事業についても、昨年11月、日露政府間で協力を検討していくことで合意しました。本年3月、ウラジオストクにおいて現地関係者と協議を行い、更なる情報提供を求めたところです。
「希望の星」事業は、新藤外務大臣政務官(当時)のイニシアチブで始まり、歴代の外務大臣政務官(田中政務官(当時)、河井政務官(当時))が、外務省内で政治的リーダーシップを発揮されてきた案件であり、自分としても、精一杯努力していく所存です。
引き続き、「希望の星」議連の皆様のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い致します。