平成18年3月4日
於:北熊本駐屯地
本日、イラク・サマーワから帰国されたばかりの皆様をお迎えする場に出席でき、大変光栄です。サマーワでは、厳しい環境下での立派な任務であったと思います。このような中、立花(たちばな)群長の指揮の下、崇高な任務を無事果たされたことは、心からの敬意に値することだと思います。
一昨年一月に先遣隊が現地に到着以降、第八次群に至るまで、皆様方は厳しい状況の中で、地元のニーズや期待にしっかり応えつつ、人道復興支援活動に力を注いでこられました。これまで、5万3000トンの給水、病院等における医療技術指導の実施、120ヶ所を超える道路、学校等の公共施設の復旧・整備を実施されております。
その大変立派な活動ぶりは、現地の住民は勿論のこと、イラク政府の要人にも感謝されております。先日、イラクの首相、外務大臣等と会談する機会がございました。その席上でも、日本のイラクにおける人道復興支援、とりわけ、自衛隊の活動に対して、深い感謝の念と敬意の表明がありました。このことは、日本国民にとって、そして、地球全体にとって、素晴らしいことであり、誇るべきことであります。このように、自衛隊の活動ぶりは、国際社会からも高く評価されておりますが、昨年12月の基本計画延長の決定に際しても、今お話しましたとおり、12月に来日したジャアファリー首相はじめ、各国から評価と感謝の意が多く寄せられております。これは何よりも皆様の活動が現地において深く理解され、高く評価されている証左であると考えます。
外務省からは一昨年1月以来サマーワに5名の職員を常時派遣しておりますが、これら職員を身内として暖かく迎え入れて頂き、厚く御礼申し上げます。外務省としましても、積極的にイラク復興支援に取り組んでおります。ムサンナー県民待望のサマーワ大型発電所についても、工事着工にむけた諸準備を開始しております。今後とも引き続き、第九次復興支援群の皆様と手を携えつつ、イラク復興支援に総力を挙げて取り組んでまいります。
結びに、隊員の皆様が、無事に任務を果たされたことに改めて心からの敬意を表します。これからも日本の安全、国際の平和と安定、そして、地球社会の大いなる未来のために、皆様のますますのご活躍を期待しております。大変お疲れさまでした。ありがとうございます。