演説

金田外務副大臣演説

第10回日本・中米「対話と協力」フォーラム
金田副大臣冒頭挨拶

平成18年6月15日

 ドゥラン・パナマ外務次官、
 キニョーネス中米統合機構事務局長、ご列席の皆様
 皆様方の日本訪問を心より歓迎いたします。

 外務副大臣として、本日、日・中米「対話と協力」フォーラムの第10回会合が開催されますことを誠に喜ばしく思います。

 このフォーラムは、1995年の第1回会合以来、10回目という記念すべき節目を迎えました。その間にこのフォーラムは日本と中米の友好協力関係を深め、また相互理解を進める上で重要な役割を果たしてきました。

 中でも、昨年、日本・中米首脳会談が成功裡に実施され、中・長期的指針である「東京宣言」及び「行動計画」が採択されたことは、これまで日本と中米の友好協力関係の強化のために諸先輩が努力されてきた賜であり、日本・中米関係史に残る画期的なことであります。

 「東京宣言」において表明されているとおり、日本と中米との関係は、政策対話、経済協力、国際場裡における協力という3本の柱を中心に発展してきました。これらの伝統的な課題に加えて、これからは日本と中米の経済交流に関し、一層の強化が必要であることが認識されております。

 その意味で、本年9月にエルサルバドルで開催される「日・中米ビジネスフォーラム」は、きわめて重要な意義があります。「百聞は一見に如かず」という諺がありますが、一人でも多くの日本のビジネスマンに参加してもらい、貿易・投資先としての中米の魅力を実感してもらうにはどうすればよいか、経済交流の活性化のために我々に何ができるのか、大いに議論していただきたいと思います。

 私は、5月にSICA議長国であるパナマを訪問し、トリホス大統領、ルイス・ナバロ外相と会談する機会を得ました。また、パナマ運河を通航する日本の大型コンテナ船を目の当たりにし、距離的な隔たりを超えた日本と中米の強い結びつき、経済交流の生命力のようなものを実感した次第です。

 日・中米フォーラムは第10回会合という節目を迎えた本日の協議において、「経済交流活性化元年」を打ち出し、日本と中米の交流の歴史に、また、新たな頁が加わることを期待します。

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