平成17年11月26日
本日、イラク・サマーワから帰国されたばかりの、岡崎群長はじめ、イラク復興支援軍隊の皆様をお迎えでき、大変嬉しく思います。サマーワでは、厳しい環境下にありながら、無事に崇高な任務を果たされましたことに心から敬意を表します。
思い返しますと、イラク戦直後の平成十五年五月にイラク復興に日本は、水・医療・教育・職業支援などのきめ細かい相手に必要とされている支援をすべきとの新聞記事を書いたのですが、半年後の11月に官房長官から「この考えは大変良いと皆が言っているが、治安状況もあり民間人では難しいので、自衛隊にやってもらうことにした」といわれました。
皆さんは、正にそのような任務を果たされ,現地でも大変高い評価を受けられましたのは、私と致しましても、感慨深いものがあります。
また、2年前の12月25日、クリスマスに、突然に防衛庁から派遣の決まった北部方面の三軍の幹部の方々にアドバイスをせよとのことで
などを申し上げ、さらに、16年1月の国会のイラク特別委員会には参考人として招請され、このようなポイントを申し上げました。
昨年、英国でイラク関連の国際会議に出席したのですが、バグダッド大学の教授が飛んできて「日本人ですか?お会いしたかった。テレビで見ていたら、日本の軍隊は欧米の横柄な軍と違い、サマーワの長老に深深とお辞儀をした。これはイラク人を尊重している証拠です。感激したので、日本人にあったらそれを伝えたかった。」というのです。本当に嬉しくて、官邸にも伝えました。
英国の信頼される調査会社の意識調査でも「イラク再建で、どの国が最も重要な役割を果たすべきか」という問いに、26.4%イラク人が「日本」と答えました。勿論トップです。
これもおひとりおひとりの隊員の皆様の努力の賜物です。
また、来日中のズベーリ・イラク外務大臣が、麻生外務大臣に、サマワの自衛隊の皆さんの貢献に厚い謝意を表しておりましたし、昨夜のフェアウェルパーティでは、「本日離日にしければ、あなたと一緒に福岡に行き、第7次隊員の皆様に、直接御礼を言いたい気持ちです。くれぐれもよろしく」とのメッセージを託されました。
現地滞在の外務省の職員をも温かく遇して頂き感謝申しあげます。
お疲れも出ますでしょうが、どうぞ十分休養なさって、更に、日本の国と国民のために、そして国際社会の平和と安定のために、ご尽力くださいますよう祈念もうしあげます。
皆様のご努力は、日本の誇りです!