演説

伊藤外務大臣政務官演説

ハリケーン・カトリーナ支援感謝コンサートにおける伊藤外務大臣政務官による挨拶(仮訳)

平成17年12月13日
於:東京

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<ハリケーン・カトリーナ支援感謝行事 レセプション、ジャズ・コンサート>
(写真)挨拶を行う伊藤政務官
挨拶を行う伊藤政務官
(写真)ジャズ・コンサートの様子
ジャズ・コンサートの様子
(写真)ジャズ・コンサート終了後、シーファー駐日アメリカ大使 及び ドリーン・ケッチェンズとともに
ジャズ・コンサート終了後、シーファー駐日アメリカ大使 及び ドリーン・ケッチェンズとともに

 シーファー大使並びに御列席の皆様、本日は、ハリケーン・カトリーナの被災者に対する我が国政府及び国民への感謝の気持ちを込めたコンサートにご招待頂き、外務省を代表して、御礼申し上げます。残念ながら、小泉総理大臣、安倍官房長官、麻生外務大臣は参加できませんが、今晩のコンサートの成功を皆が祈念しているものと思います。

 まず最初に、先般のハリケーン・カトリーナの犠牲者の方々に対する深い哀悼の念を表したいと思います。また、完全な復旧に向けたニューオリンズをはじめとする被災地の方々の、日々の懸命な御努力に敬意を表したいと思います。

 ハリケーン・カトリーナの被害状況が明らかになるにつれ、我が国は、被災地に対し、財政支援及び緊急援助物資の提供を行いました。また、日本各地の民間企業や一般市民の方々からは、政府による支援を遙かに上回る支援の手が差し伸べられました。我々日本人は、被災者の方々にとって真に役立つものであってほしいとの願いを込めて、こうした支援を送り出しました。

 過去を振り返ってみても、日米両国は、災害発生時において、お互いを助け合ってきました。1995年の阪神大震災では、家を失った被災者の方々が必要としていた物資が米国より提供されました。2004年の新潟中越地震では、米国より、我が国に対し、同じく財政支援と物資供与を頂きました。他方、2002年のグアム台風の際には、我が国より緊急援助物資を供与しました。このような事例は、日米両国の間に、友人として、真にお互いを思いやる気持ちが長年存在することの証です。

 こうした思いやりに根ざす日米協力は、今や二国間の協力を超え、国際社会全体を対象とするレベルに高まっています。例えば、昨年のインド洋津波の際には、日米両国は被災国支援の中心的役割を果たしました。

 本日は、ドリーンズ・ジャズ・ニューオリンズの皆様を日本へ温かくお迎えしたいと思います。個人的なお話しになりますが、私はジャズが非常に好きです。私はニューオリンズを2度ほど訪れており、ジャズで有名な「プリザーベーション・ホール」にも足を運びました。私は、多様な起源から形作られてきた文化を常に高く評価しています。ジャズはこのような現象の最善の例の一つです。今夜はドリーンズ・ジャズ・ニューオリンズの皆様がはるばる訪日され、演奏をお聞かせ頂けるとのこと、心より楽しみにしています。最後に、ニューオリンズの街が一日も早く完全に復旧することを祈念するとともに、本日のジャズ・コンサートのご成功をお祈りしつつ、私の挨拶にかえさせて頂きます。

 ご静聴有り難うございました。

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