外務報道官談話

令和5年12月5日
  1. 12月4日(月曜日)、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会(第61会期)において、海部篤(かいふ あつし)在ウィーン国際機関日本政府代表部大使が同準備委員会の次期議長に選出され、2024年1月から1年間、議長を務めることとなりました。
  2. 我が国は、唯一の戦争被爆国として、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効を含む現実的かつ実践的な核軍縮の取組を精力的に推進してきており、その一環として、CTBTO準備委員会の活動を支持してきました。我が国は、海部大使の議長就任を契機として、CTBTの発効促進、同条約に基づく検証体制の整備等の取組において、更なる貢献を行っていく考えです。
(参考1)包括的核実験禁止条約(CTBT)

 宇宙空間、大気圏内、水中、地下を含むあらゆる場所における核兵器の実験的爆発及び他の核爆発を禁止。国際監視制度、協議及び説明、現地査察並びに信頼醸成措置からなる検証制度を条約発効時までに設けることとなっている。条約発効には、日本を含む発効要件国44か国すべての批准が必要。日本は1997年に批准。

(参考2)CTBTO準備委員会
  1. CTBTO準備委員会は、すべての署名国が参加する最高意思決定機関。条約発効までに検証制度を立ち上げることを定めたCTBTの規定(第4条1)に基づき、国際監視制度(IMS)施設の建設、国際データセンター(IDC)設置、現地査察(OSI)実施の準備等のCTBT検証体制整備のための活動を行っている。
  2. 海部大使は任期中(2024年1月から12月)、年2回開催予定のCTBTO準備委員会(2024年は、6月24日から26日(第62会期)および11月11日から13日(第63会期))の議長を務める他、各種の関連会合を開催する見込み。

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