外務報道官談話
ベラルーシにおける民間航空機の強制着陸及び反体制派記者の拘束について(外務報道官談話)
令和3年5月24日
- 5月23日、アテネ発ヴィリニュス行きのライアンエアー航空機が、ベラルーシ上空飛行中に、安全上の脅威があるとしてベラルーシ当局によりミンスクに強制着陸させられました。安全検査の結果、同機に異常は確認されませんでしたが、同機に搭乗し、これまで国家騒乱罪等の容疑でベラルーシ当局に手配されていたジャーナリストのロマン・プロタセヴィチ氏が拘束されました。
- 今回のベラルーシ当局による民間航空機の強制着陸は国際民間航空条約に反する疑いがあり、更に、強制着陸させた航空機に搭乗していた特定の乗客を同当局が恣意的に拘束することは不当であって、日本政府として強く非難します。
- 我が国を含む国際社会の訴えにもかかわらず、ベラルーシ政府が市民の恣意的な拘束など法の支配と民主主義の原則に反する対応を続けていることは極めて遺憾です。我が国は、ベラルーシ当局に対して、市民の恣意的な拘束や力による弾圧を直ちに停止し、法の支配と民主主義の原則を遵守して国民的対話に取り組むよう、改めて強く求めます。